16日は土曜日で19艇のカヌーが松田ぬ浜を出発した。前日、長崎(辺野古崎)の周辺で海底の地層を調べる音波探査が行われており、この日もそれを警戒してしばらく長崎の岩場で様子を見た。
辺野古崎や長島付近では音波探査船の動きが見られなかったので、長島の間を抜けて大浦湾に移動した。
長島の近くに設置されたスパッド台船と緑のクレーン付き台船(第八十八福丸)では作業員がボーリング調査を続けていた。
カヌーと抗議船がフロートやオイルフェンス沿いに並び、沖縄の民意を尊重して新基地建設に向けた作業を止めるよう抗議した。
この日は青空が広がり、1月とは思えない日差しで、辺野古の海の色も夏を思わせた。長島から平島にかけての海域は底が透けて見え、この海を破壊することの愚かさとでたらめさを改めて認識させられた。
宜野湾市長選挙がまじかに迫っているが、現職の佐喜眞淳市長はこの海を見たことがないだろう。政府・自民党・公明党は辺野古新基地問題には触れず争点ぼかしに必死だ。しかし、自分たちがこの海を破壊しようとしていることをごまかすのは許されない。
午前と午後の二度、長島のそばからフロート内に入りスパッド台船をめざした。午前は2人、午後は4人が台船のすぐ下まで行き、抗議を行った。
いつものように海保のゴムボートが拘束するため走り回ったが、参加者が多ければそれだけ対応しきれなくなる。グリーンネットの中にまで入ることはできなかったが、すぐ下で抗議しているのを気にして、作業員も台船の下をのぞき込んでいた。
カヌーでやれることは限られている。一方で、カヌーだからできることもある。今日は天気がよくて寒さがやわらいだが、冬の海で半日カヌーを漕ぐのは沖縄でも厳しい。それでも辺野古の海・大浦湾の破壊を許さないために、多くの人がカヌーに乗り、抗議行動に参加してきた。
来週は宜野湾市長選挙で忙しいだろうが、時間の取れる人はぜひ海上行動に参加してほしい。と、テント2のマヤーも呼びかけている。