12日は1カ月の作業中断期間が終わり、海上作業が再開されるということで、いつもより早く抗議行動に出発した。辺野古の松田ぬ浜から1・2班、瀬嵩の浜から3・4班のカヌー計20艇がくりだし、抗議船とともにフロートや浮桟橋の設置を警戒、抗議して、辺野古崎やキャンプ・シュワーブ内のビーチ近くの海域で、午後5時過ぎまで長時間の行動を展開した。
松田ぬ浜を出発した1、2班が辺野古崎まで漕いで行くと、台風避難で浜に挙げてあったフロートを作業船で海に引き出そうとしているところだった。すぐに抗議行動に入り、陸上や船の作業員に、フロートの再設置をやめるよう声を上げると同時に、フロートを引っ張ろうとしているロープをつかみ、船の周りを囲んで引き出しをくい止めた。
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作業中断の間、沖縄県と政府の協議で翁長知事は、沖縄に米軍基地が集中する経緯やその不当性を説明し、辺野古新基地建設に反対する理由を明らかにしてきた。昨年11月の県知事選挙で仲井真前知事に約10万票の大差で勝利したことは、翁長知事の主張が多くの県民の支持を得ていることを示している。それを一顧だにせず、1カ月がたつと即座に作業を再開し、フロートを再設置しようとする政府、沖縄防衛局に対し、海上でもゲート前でも早朝から抗議行動が取り組まれた。
瀬嵩から出発した3、4班はキャンプ・シュワーブのビーチ周辺の海域で、フロートを引っ張って運ぼうとしていた作業船への抗議行動を展開している。午前中、フロートにしがみついて移動を阻止しようとしたカヌーのメンバー9人が拘束され、抗議船やゴムボートも海保に拘束されたがその後解放された。午後も引き続き3、4班はフロートの移動に抗議し、体を張った行動でフロートの移動をくい止めている。
1、2班は辺野古崎と長島の間のフロート設置を許さないために、浜の近くの岩場とフロートをつなぐアンカーが打たれたポイントで警戒にあたった。カヌーチームと抗議船の行動によって、同海域へのフロートの設置はこの日、再度行われることはかった。作業船が陸揚げされたのを確認して午後5時過ぎに浜に向かったが、9時間もカヌーに乗っているとさすがに疲れる。それでも、1日の行動が確かな成果を生んだことで気力は充実している。
翁長知事が埋め立て承認の取り消しを表明しても、政府はそれを踏みにじって作業を推し進める。ここまで愚弄されて沖縄県民は黙っているのか。自らどう行動するかが問われている。知事に任せているだけでは現状は打破できない。沖縄の全基地のゲートを封鎖する気構えで立ち上がりましょう。日米両政府はそれを恐れている。