11日はカヌー11艇が松田ぬ浜を出発し、辺野古先に向かった。ほかに3艇が浜で練習を行った。米国本土に自爆攻撃が行われた9・11から14年のこの日、キャンプ・シュワーブ内の米国旗は半旗となっていた。自国民の死を悼む米軍が、他国民をどれだけ殺戮してきたか。米軍兵士たちは、自分たちに向けられる憎しみの理由を考えたことがあるだろうか。
半旗を掲げてはいても訓練は通常通りに行われている。シュワーブ内の浜にはゴムボートが数艇並べられ、午前、午後とくり返し海上を疾駆し、米兵が水泳訓練を行っていた。空では昨日に続きMH60と思われるヘリが2機、キャンプ・シュワーブ周辺を飛んでいるのが見えた。
長島の北側や米軍のプライベートビーチ近くの海域で、沖縄県の調査船が海底に沈められたコンクリートブロックの調査を行っていた。海に投下されてから半年ほどが過ぎ、サンゴの破壊状況も痕跡がどれだけ残っていただろうか。米軍と沖縄防衛局の引き伸ばしによって証拠隠滅が図られ、実態解明も難しくなった。こういう形での調査しかできなかったこと自体、沖縄防衛局と米軍のでたらめさを示している。
県の調査終了とともに、海底ボーリング調査やキャンプ・シュワブ内の施設の解体、作業ヤード建設などの工事を再開すると政府、沖縄防衛局は打ち出している。それに備えて、海上保安庁が浮桟橋を設置する浜や海上に浮かべられたフロートの様子を確認し、瀬嵩側のフロートまで大浦湾を漕いだ。
米軍のプライベートビーチの奥にはオイルフェンスが積まれ、海上に浮かべられたフロートもいつでも移動できるように整理されている。海上での作業再開は、まず浮桟橋の設置から始まり、次にフロートが再設置される。そのあと羽地内海に避難していたクレーン付き台船がスパッド台船を載せてやってくる。それをくいとめる行動が必要となる。ゲート前ではすでに24時間の監視態勢が敷かれている。海上での行動も多くの力を結集しましょう。