9日は午前9時半頃、瀬嵩の浜からカヌー20艇で抗議行動に出発した。抗議船は3隻が参加し、キャンプ・シュワブの浜から瀬嵩側に伸びるフロートのそばで、海底ボーリング調査に抗議の声を上げた。3台のスパッド台船からは掘削棒が下りていて、海保の警備に守られながら調査が続けられている。
フロートに沿って〈兵庫〉〈フェニックスⅢ〉と記された作業船が移動し、作業員たちがフロートの設置状況を示す写真を撮っていた。近くにいって抗議すると、フロートを離れて別の場所に移動していった。
9日は午前と午後の二度、カヌーでフロートを越えてスパッド台船を目ざし、抗議行動をおこなった。行動中は自分の役割に力を注いでいるので、ほとんど抗議行動が終わりかけてからしか写真を撮る余裕がない。
高速で移動する海保のゴムボートをカヌーや水泳でかわしていくのは容易ではない。スパッド台船の近くまで行っても最後は海に飛び込んだ保安官に動きを封じられたが、大半のメンバーがフロート内に入って抗議をおこなった。
午前の行動を終えたあと、海保のゴムボートで瀬嵩の浜の近くまで運ばれ解放された。海保の弾圧に対して、浜から激しい批判の声が飛んで来るので、海保は浜と一定の距離をとって、抗議船に返すように上から指示されている。連日、瀬嵩の浜まで足を運んでくれているみなさんの怒りが海保に伝わっているわけで、応援に感謝したい。
瀬嵩の浜の近くにはお年寄りの介護施設があるので、集会ではマイクを使わずに肉声で発言している。波音もあって静かにしないと聞こえにくいので、集会中の私語はつつしみたいものだ。わざわざ浜に来てくれているみなさんの発言に耳を傾けたい。
いつも早朝からゲート前で海保や作業員の車に抗議しているみなさんに、抗議船に乗って間近から海上での抗議の様子を見る機会をつくれたらいいのだが。体がきついかもしれないが、希望するみなさんに海の現場を見てもらえたらと思う。
9日の午後にフロートの一番近くにあったスパッド台船の掘削棒が抜かれた。ボーリング調査を終えたものと見られる。明日は移動するのか、撤去するのかはっきりしないが、引き続き抗議行動がおこなわれる。暑いので熱中症に注意しながら、陸でも海でも多くの人に参加してほしい。