23日は午前9時過ぎに辺野古の松田ぬ浜から10艇、瀬嵩の浜から4艇のカヌーが海上抗議行動に出発した。辺野古ドリームはメディア船を含めて4隻が参加。いつものように解体工事の様子を見ながら、北東の風に逆らって北上し、辺野古崎の岩場に入った。
岩場付近で休憩をとりながら、スパッド台船やクレーン付台船の様子を見た。琉球新報は昨日、スパッド台船が移動し、新たな場所でのボーリング調査が始まったと報じている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-242166-storytopic-271.html
長島側から見ていると距離の遠さと角度のせいか、昨日はいったん動かそうとして止まったように見えたのだが、別の地点では移動が確認できたのかもしれない。明日以降、カヌーと船でさらに観察が必要。今日は2隻のスパッド台船のうち1隻だけが掘削用の棒を下ろしていた。
この日は大浦湾の波と風が厳しく、長島の南側で午前中のみ抗議行動を行った。辺野古崎と長島の間はフロートとオイルフェンスで二重、三重にふさがれている。そのラインに沿って10艇のカヌーと抗議船で広く展開しながら、一斉に抗議行動を行った。抗議船がクレーン付台船の近くまで疾走し、海保のゴムボートがそれを追っている間にカヌーチームもフロートを越えて漕いでいった。
強い向かい風・波に加えて、二重のフロートを越えるのも簡単ではなかったが、各自で工夫して抗議を行った。日本政府・防衛省がやっていることは、沖縄の民意を徹底して踏みにじり、強権的に新基地建設を進めるものだ。そのために地位協定を恣意的に変え、沿岸から2キロという広大な範囲をフロートやオイルフェンスで囲い、沖縄県民の海を分断している。それを認めるわけにはいかない。
拘束されたカヌーメンバーは、海保のゴムボートで松田ぬ浜の近くまで運ばれた。この日はアルジャジーラもメディア船に乗り、海上抗議行動の様子を取材していた。松田ぬ浜に移動しているとき、曇っていた空が晴れて辺野古ブルーに海が輝いた。風が強くなって白波が立ちはじめ、午後の活動は中止となったが、明日以降も海上抗議行動は続きます。この美しい海を守るために、海と陸で頑張りましょう。