辺野古や高江で新基地建設、ヘリパッド建設反対のために、それこそ人生をかけてたたかっていた佐久間務さんの1年忌があるというので、7日は高江のN1テントに行った。途中N4のテントではNさんとKさんが昼食をとっていて近況を聞いた。高江のテントに来るのは約1年ぶりで、いくつかのブログやツイッターを毎日見てはいるのだが、実際に現場を来てみると変わったこと、変わっていないことなどが次々と目に入って、状況を理解するのにNさんのていねいな説明が有り難かった。
名護から高江に行く道すがら、ああ、ここでいつも佐久間さんがノボリを手に立っていて手を振っていたな、と思いだしていた。亡くなる少し前にメインゲートに戻ってきて、テントの下に座っていた姿が思い浮かぶ。運動がまだ小さな時から1人で泊まり込んで沖縄防衛局と対峙し、メインゲートや県道のそばに立って道行く車に手を振りあいさつをしていた。頭の下がる思いでその姿を見ていた。
板御香をあげて手を合わせ、供え物をみんなでウサンデーした。高江や辺野古で頑張っていた皆さんとともに、あの世で叱咤激励をおくっていることだろう。人生の最後まで北部訓練場のメインゲートという現場に立ち続けようとした姿勢に学び、忘れずにいたいと思う。
ヤンバルの森はカクチョウランの咲く季節だ。N4の近くにあった数株は誰かに掘られて持ち去られていた。1年ぶりにあった草花に懐かしさを覚えるのだが、この株を来年も見ることができるだろうか。