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Channel: 海鳴りの島から
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わかりびーさの中の海上抗議行動

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 25日は朝、辺野古に向かうときに救急車とすれ違った。またゲート前でけが人が出たのか、と思いながら辺野古に着くと、機動隊に強制排除されて倒され、2人がけがをしたとのこと。翁長知事の停止指示を無視して、政府は暴力で海底ボーリング調査を継続している。

 午前9時過ぎに松田ぬ浜からカヌー11艇で海上抗議行動に出発した。今週は風の強い日が続いていて、逆風の中を辺野古崎目ざして進んだ。

 今日も米兵が浜に出ていて、ゴムボートを5艇用意し、訓練の準備を行っていた。朝方は晴れていたが、しだいに曇り空となり、濡れると寒さが身にしみた。辺野古崎の岩場を抜けたあと、船2隻と合流して、午後1時前まで海上抗議行動を行った。

 辺野古崎近くの施設の取り壊しと整地作業は、いまも連日続けられており、バックホー3台が動いているのが見えた。

  沖縄防衛局は、辺野古崎から長島に向けてフロートとオイルフェンスを伸ばし、大浦湾への出入りができないようにしている。さらにフロートの近くでは海上保安庁のゴムボートが待ちかまえていて、中に入れば「必要な措置をとる」と警告をくり返す。

 辺野古崎付近にはフロート沿いに緑のネットが張られている。にわか仕立てのちゃちなもので、波が荒れれば壊れるようなものだ。カヌーメンバーの1人が網をくぐると、浅瀬でゴムボートが近づけないため、海保の保安官が泳いでやって来て「排除」していた。

 23日に翁長雄志知事が海底ボーリング調査の停止指示を出したことに対し、安倍政権はそれを違法として、〈行政不服審査法に基づき、無効を求める審査請求書と、裁決までの執行停止申立書を農林水産相に提出した〉(3月25日付沖縄タイムス電子版)。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=108595

 翁長知事の停止指示は、昨年の県知事選挙の結果をふまえて、自らの公約を実行したものだ。それは辺野古新基地建設に反対する、圧倒的多数の沖縄県民の意思に支えられている。安倍首相や菅官房長官は、翁長知事個人と対峙しているのではない。翁長知事を選んだ沖縄県民と対峙しているのだ。

 安倍首相が任命した農水相が、首相の意向に逆らう「採決」を出すとは思えない。自作自演に等しい手法で国が地方自治体の意思を踏みにじる。それが形式面の処理で片づくと思っているなら、安倍政権を支えている政治家、官僚は何と傲慢にして愚かなのだろうか。

 国が強硬姿勢で知事と全面対決すれば、それは知事を支える県民との全面対決となる。そうやって日本と沖縄の関係はますます悪化していく。いくら日本の安全保障を声高に言ったところで、自らの意思や尊厳を踏みにじられた人々が、踏みにじる者たちのために犠牲と負担を担おうとするはずがない。これ以上、日本のための〈捨て石〉にはならない。そう考える沖縄人はどんどん増えていくだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=jFcMepnYkic&feature=youtu.be

 船に集まって休憩をとってから、長島の南側と北側(大浦湾)の二手に分かれて、海底ボーリング調査を続けているスパッド台船やクレーン付台船への抗議を行った。先頭が長島とクレーン付き台船の半分近くまで行ったところで、カヌー10艇すべてが拘束され、最後は辺野古漁港で解放された。

 日本政府は自らの力を見せつけることで、翁長知事や沖縄県民がどれだけ抵抗してもムダだ、という意識を植えつけようとしている。その狙いにはまってはならない。沖縄がこうやっていま、日本政府と正面から渡り合っていること。そのこと自体すごいことではないか。沖縄県民は自らの力の強さを自覚し、もっと自信を持つ必要がある。

 政府が暴力で県民の抵抗を抑え込もうとするとき、一人でも多くの人が現場に駆けつけることが、暴力をはねのける力となる。厳しい状況が続くが、頑張りましょう。

 


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