3月4日は短い時間だったが、牛後から辺野古のゲート前テント村に行った。サンシンの日ということで集会の合間にサンシンを奏で、歌や踊りで楽しんでいた。ゲート前では24時間の監視・抗議行動が続いている。張りつめてばかりではサンシンと同じで、余程タフな人でない限り心の糸も切れてしまう。実効性のある行動を目ざしながらも少数精鋭の運動に陥ることなく、より多くの人が参加できる運動にするために、現場のリーダーの苦労は並大抵ではないだろう。
雨の中で国道を行く車に訴えている人たちの努力が報われる社会でなければいけない。ブルーシートのテントで寒さに耐えながら寝泊まりしている人たちの願いがかなう社会でなければいけない。国家権力をかさにきた者たちは、そういう努力や願いを鼻で笑うだろうが、米軍基地のゲート前で8ヶ月余も抗議行動を続けられるのは沖縄県民の支持があるからだ。
安倍首相も菅官房長官も、沖縄県民を説得できる言葉を持たない貧しく臆病な政治家にすぎない。日本の政治の劣化が沖縄に対して暴力を振りかざした稚拙な手法として現れている。だが、力で抑え込んで何が解決するだろうか。暴力は怒りと憎しみの種をまき散らし、その行き着く先は孤独な狼を生むだけだ。それは日本政府だけでなく沖縄人にとっても不幸であり、そのような状況を作ってはならない。
沖縄総合事務局の職員たちが5名一組で巡回を行っていた。職員をテント撤去の業務にあたらせることに労働組合の抗議が続いている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-239826-storytopic-3.html
国家権力を末端で行使する労働者は時に板挟みになって苦しむ。その苦しむ気持ちを失わないでほしい。そして、できるかぎりの抵抗を一人の労働者として現場で行ってほしい。私たちの敵は本来手を握りあうことのできる県民、市民、労働者を分断し、対立させる安倍政権である。自分たちは法律を犯して企業献金をもらいながら、安倍も菅も知りませんでしたと責任逃れしてすませようとしている。どこまでも腐った連中である。