20日は朝、瀬嵩の浜からカヌー13艇、船2隻、ゴムボート1隻の体制で海上行動に出発した。県内メディアは来週から大浦湾で海底ボーリング調査が始まる予定と報じている。嵐の前の静けさというか、この3日間は海上保安庁のゴムボートや巡視艇は海に出ておらず、沖合に巡視船の姿が数隻見えるだけ。この機会に、大浦湾全体を漕いでまわり、新型フロートを越える練習に励んでいる。船にロープでカヌーを引っ張ってもらい新型フロートを越える練習も行った。これがなかなか難しく、時にはこけたりもしたが、天気が良くてずぶ濡れになってもそれほど寒くはなく助かった。
二手に分かれて行動をし、一つのチームは大浦湾を東に漕いで長島の間を抜け、平島で休憩をとった。新入りメンバーが辺野古の松田ぬ浜で基本練習を行っていて、平島近くまで漕いで来たのに声援を送った。
もう一つのチームから、作業船がクレーン付大型台船の近くにオイルフェンスを張っている、との連絡があり、現場に移動した。カヌーチームと船が抗議に来たので、作業を途中で止めて引き揚げたとのことで、船に上がって昼食をとった。
お昼時間が終わり、作業員たちが再び浮き桟橋に姿を見せ、作業を再開しようとした。カヌーメンバーが集まって抗議の声を上げたので、作業員たちはしばらく様子を見ていたが、船を出すのをあきらめ引き揚げていった。
抗議行動を行っているさなか、米軍のCH53E大型輸送ヘリが消火用容器を下げて頭上を往復していた。キャンプ・シュワブの演習場で山火事が発生したのだろうか。冬場は草が枯れ、空気が乾燥しているので、実弾演習による山火事が発生しやすい。海だけでなく山もまた米軍により破壊され続けている。
キャンプ・シュワブのメインゲートで抗議行動を頑張っている皆さんが、辺野古弾薬庫近くのゲート前までやって来て、海上行動を行っているカヌーや船に声援を送ってくれた。海の上からも声援が聞こえ、ノボリや手を振っているのが見えた。カヌーと船のメンバーもパドルをや旗、手を振ってこたえた。
ゲート前では連日、沖縄県警による厳しい弾圧が行われている。加えて、基地のフェンス沿いに設置しているテントを撤去させようと安倍政権が圧力をかけている。
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=103863
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-239206-storytopic-3.html
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-239193-storytopic-271.html
海底ボーリング調査再開に向けて、海保と県警による弾圧が強化されようとしている。海と陸と連帯した抗議行動が作業に影響を及ぼし、安倍政権が苛立っていることの現れであり、ゲート前と海から抗議する市民を一掃しようとする策動を許してはならない。ぜひゲート前に多くの人が集まって、テントを守り抜いてほしい。カヌーチームもさらに漕ぎ手を増やすため新人を募集している。
http://blog.livedoor.jp/henokoblue/archives/1020211548.html
20日はできたばかりの「辺野古ぶるー」の旗とノボリがテント村に届けられた。カヌーチームには10代から70代まで老若男女いろいろな人が参加している。みな去年からカヌーを漕ぎ始めた人ばかりです。ただ、大浦湾をカヌーで数時間漕ぎ続け、海保と対峙するためには、それなりの体力と技量がなければいけません。我こそはと思う人は、ぜひ練習に参加してください。