2月13日は朝、辺野古に向かう途中にサイレンを鳴らして走ってきたパトカー、刑事車両とすれ違った。逮捕者が出たのか、と思いながら辺野古に行くと、キャンプ・シュワブ・ゲート前で抗議行動をしていた一人が名護署に連れて行かれたという。海上保安庁の職員が乗った車に抗議している際、現場のリーダーを沖縄県警が拘束した。それを止めようとした市民と機動隊がもつれ合って倒れたのを、公務執行妨害だとして現行犯逮捕したという。
泊まり込みを続けているメンバーをはじめとした市民は、すぐにゲート前から名護署に移動し、不当逮捕を許さない、すぐに釈放しろ!と抗議行動を展開した。「一人が逮捕されたら何をさしおいても全員で救出する。それができなければ安心して行動に参加できず、大衆運動は成り立たない。釈放されるまで抗議を続けよう」というリーダーの呼びかけにこたえ、午前、午後とあわせて100名以上の人が名護署に抗議した。
また、市内の目抜き通りを名護市役所までデモ行進して名護市民に、不当逮捕を許さない、というアピールを行った。弁護士の接見や名護市会議員の申し入れがあり、逮捕された仲間は完全黙秘で頑張っている、みんなの声が取調室まで聞こえている、という報告を受けて激励のシュプレヒコールが続けられた。
午後5時半頃から、名護市役所の広場で不当逮捕に抗議する緊急集会が開かれた。抗議行動に参加した市民や県議会議員、名護市議会議員らが参加し、来週にも大浦湾で海底ボーリング調査が始まろうとしているなかで、沖縄県警は事前弾圧を強化している、決して許してはならない、1日も早く仲間を取り戻そう、というあいさつが続いた。集会終了後は名護署前に再び集まり、不当逮捕糾弾と仲間への激励の声を上げた。
新型フロートの設置がなされたことで、その外側に設置されていたオイルフェンスの片付け作業が行われている。来週から大浦湾での海底ボーリング調査が行われると報じられている。本来は昨年の11月末までには終わっていたはずの海底ボーリング調査が、海と陸(ゲート前)での抗議行動によってここまで引き延ばされてきた。
県知事選挙や衆議院選挙の結果が示すように、沖縄県民の圧倒的多数が辺野古新基地建設に反対している。その民意を踏みにじってあくまで海底ボーリング調査を強行しようとする日本政府に対して、ゲート前で抗議の声を上げましょう。名護署前で不当逮捕を糾弾し、即時釈放を求める声を上げましょう。