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Channel: 海鳴りの島から
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大浦湾を破壊するトンブロック投入とブイ設置に対する抗議行動

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 28日はカヌー16艇が瀬嵩の浜を出発した。ゴムボート1隻と船4隻とともに午前中は、瀬嵩側に南北に伸びているオイルフェンスの南側の崖付近で抗議行動を行った。オイルフェンス沿いでは作業を行っている大型のクレーン付台船に一番近い所で、カヌーや船が移動すると海上保安庁のゴムボートがついてきて、オイルフェンスをはさんでにらみあう状態となった。

 海上保安庁のゴムボートは20隻ほどが弾圧態勢を敷いていた。写真を見れば分かるように、大浦湾における海上作業は海保に守られて行われている。海保のゴムボートの後ろにはバージ船にコンクリート製の重し(トンブロック)が大量に載っている。高さはその上で作業をしている人の身長ほどあり、それをクレーンで吊り下げて作業船に積み込み、オイルフェンスの瀬嵩側に下ろす作業が午前中進められた。

 昨年11月の県知事選挙では、辺野古の海・大浦湾の埋め立てを承認した現職の仲井真弘多氏に、新基地建設反対を公約に掲げた新人の翁長雄志が10万票の大差をつけて圧勝した。もともと仲井真氏は前回選挙で普天間基地の「県外移設」を掲げていた。仲井真氏の埋め立て承認は、公約の破棄=県民への裏切りによってなされたものであり、それが沖縄の民意に背くものであったことは、県知事選挙の結果からも明らかだ。

 そのことは安倍首相や菅官房長官もよく知っているはずだ。だから今に至るまで翁長知事と面会しようとしないのだ。自分たちが支持した仲井真氏が惨敗し、勝った翁長新知事の口から「新基地建設反対を訴えて当選しました。これが沖縄の民意です。海上作業は中止してください」と面と向かって言われれば、言葉を返せなくなる。そのことを怖れて面会を避けたうえで、海保と機動隊の暴力を使って沖縄の民意を踏みにじろうとしている。これが日本の政治中枢に居座る者たちの醜悪な姿だ。

 沖縄を力でねじ伏せろ。安倍首相の意思を海で実行しているのが海保であり、その暴力によって怪我人が出ている。28日には海保によって肋骨を折られたカヌーチームのメンバーが、那覇地方検察庁に告訴状を提出している。海保の度重なる暴力とそれを指示している安倍政権の沖縄への基地押しつけ、沖縄差別の強化を許してはならない。

http://www.qab.co.jp/news/2015012862446.html

 午後、沖縄防衛局による海上作業は大型のブイ設置が行われた。トンブロックを積んだバージ船には赤と黄色に塗り分けられた大型のブイも数基積まれていて、大型クレーンで吊って作業船に積み替えると、瀬嵩側に南北に伸びているオイルフェンス沿いに、2D、2Cと記された2基のブイが設置された。船のメンバーがブイ設置に抗議したが、臨時制限水域の外であったにもかかわらず、海保に強制的に移動させられた。

  その後、カヌーチームもオイルフェンス沿いに移動し、設置されたブイの付近で待機しながら抗議行動を続けた。28日は1日中曇り空で、ムーチービーサが1日遅れで来たようだった。カヌーに座ったままだと体が冷えるので、時々漕いで体を動かしつつ午後4時頃まで海上抗議行動を行った。県道に車を止めて応援に来た人たちの励ましの声が海に響き心強かった。また、昼食には弁当の差し入れがあった。多くの人の支援と心遣いに感謝したい。

 


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