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Channel: 海鳴りの島から
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臨時制限水域の外でふるわれている海上保安庁による市民とメディアへの暴力的弾圧

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 1月20日の午後2時半頃、海上抗議行動を撮影していた映画監督の影山あさ子さんに対して、海上保安庁の保安官が馬乗りになって撮影を妨害し、カメラを奪い取ろうとつかみかかったことが問題となっている。海保側は〈女性をかわして奥に進んだ〉(1月23日付琉球新報電子版)と弁解しているが、琉球新報の記者が撮った写真が海保の嘘を暴いている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-237634-storytopic-271.html

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-237757-storytopic-3.html

 1月20日にカヌーチームは、午前8時20分頃に瀬嵩の浜を出発した。しばらく漕いで行くと、前日設置されたオイルフェンスが波に流されて、臨時制限水域を示す黄色いブイに引っかかっているのが見えた。ブイの番号は140305である。

 カヌーチームは二手に分かれ、一つの班と同行している抗議船(勝丸)は午前、午後ともに流されたオイルフェンスのそばで抗議行動を行った。午前10時20分から30分にかけて、もう一つの班が流されたオイルフェンスの別の場所に移動したのを見て、海保のゴムボート数台が猛スピードでそこに向かった。その際、大きな波が起こってブイに引っかかっていたオイルフェンスがはずれた。

 はずれたオイルフェンスはそのまま波に流され、ブイの東側(臨時制限水域の外側)へと流され続けた。瀬嵩の浜で昼食をとり、再びオイルフェンスに戻ったときには、黄色いブイから10メートル以上離れた場所まで流されていた。

 午後2時半頃、流されたオイルフェンスのそばに停泊していた2隻の船、勝丸とラブ子に海上保安庁の保安官たちが乗り込んできた。そして、影山さんに対する保安官の乱暴が行われた。しかし、そのとき勝丸とラブ子、カヌーチームは臨時制限区域を示す黄色いブイの東側(外側)にいたのであり、停泊している勝丸に曳航用のロープをもやっているカヌーも数艇あった。作業の邪魔になるような状況ではまったくなかった。写真を見れば分かるように影山さんが乗っていたラブ子から離れた場所に黄色いブイはあったのだ。

 その後、作業船がやってきてオイルフェンスを引き直していたが、1本目を引いた後からもう1本を引いて範囲を広げていった。臨時制限水域のぎりぎりまでオイルフェンスを広げるため、140305という番号の黄色いブイのそばを引いていった。この写真からも流されたオイルフェンスのそばにいたカヌー、抗議船が、黄色いブイが示す臨時制限水域の外に位置していたことが分かるはずだ。

 海保が影山さんにやった暴力行為は、すべて臨時制限水域の外側で行われたものである。もとより、臨時制限水域の内であろうが外であろうが、暴力をふるうことは許されない。海保の行為は、『圧殺の海』というドキュメンタリー映画で、自分たちがカヌーチ-ムにふるっている暴力的弾圧を暴露されたため、同作品の監督の一人である影山さんを狙い撃ちしたものとしか思えない。

 1月20日に海保は、取材していたメディア関係者の乗った船もロープで引っ張り、強制的に移動させている。これも臨時制限水域の外で行われた蛮行だ。取材者のカメラを遠ざけ、ドキュメンタリー映画監督のカメラを奪い取ろうとする目的ははっきりしている。カヌーチームや抗議船に暴力をふるう場面を撮られたくないのだ。

 安倍政権の意を呈して、辺野古の海・大浦湾で無法な暴力的弾圧をくり返している海上保安庁を、あらゆる場所から糾弾しよう。全国からかき集められ、沖縄の貴重な自然を破壊しようとしている彼らは、沖縄差別を体現しているやましさから目を閉ざすため、余計に高圧的姿勢に出ている。しかし、暴力で沖縄の怒りを抑えられると思ったら大きな間違いだ。

 

 


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