22日は早朝からキャンプ・シュワブで米軍の射撃演習が行われており、機関銃や小銃の射撃音が辺野古の集落に響いていた。その音を聞きながら軽トラックでカヌーを浜辺に運び出し、金網フェンス越しにキャンプ・シュワブ内の浜を見ると、10名前後の米兵が60ミリ迫撃砲の操作を訓練していた。前日も同じ訓練を行っていたが、22日は水陸両用車(AAV7)2台も浜に出てきた。射撃演習と連動した訓練だろう。水陸両用車は海には出ずに山間部の方に戻った。
22日は午前中からフロート内で4隻の作業船が、フロートの修復作業を行っていた。カヌー隊は午前9時半頃に辺野古の浜を出て抗議行動を行った。前日と同じく、カヌー隊が近づくと作業船はすぐに浜に戻り、バックホーで船を陸揚げすると、作業員たちは早々に引きあげていった。カヌー隊が来たら作業を中止することを、あらかじめ確認していたのだろう。
修復作業が再開されないか注意しながら、フロート付近で待機した。その間、各自でカヌーの操作を練習し、船がそのまま動く様子がなかったので、2チームに分かれて辺野古崎まで漕ぐ練習を行った。お昼時間が近づいたので浜に戻るときにわか雨に襲われたが、間もなく止んだので大して濡れることなくすんだ。体が冷えないようにするのが大切な季節になった。
海での修復作業は抗議行動で止まったが、浜では先週の土曜日から続けて、2台のバックホーで打ち上げられたフロートを片づけ、再設置する作業が進められている。絡まっていたフロートをほぐし、バックホーで引きずって1ヵ所に集めると、連結して整然と並べている。抗議行動を排除するためにフロートで辺野古の海を分断し、海上保安庁を使って暴力的に弾圧する。フロートの修復はその準備作業である。
海に残ったフロートは所々破損し、黒いカバーで覆われた連結部分の内部が見えている。
午後もカヌーで抗議行動を行ったが、4隻の作業船は浜に並べられたままで、陸上での作業のみが行われていた。午後からは風が強くなり、体も冷えるので、2時半頃に抗議行動を切り上げた。その後、作業船が海に出たかどうかは確認していない。
これから海底ボーリング調査が行われる大浦湾でのフロートの再設置を含め、フロートの修復作業は埋め立てに向け、抗議行動を排除するために行われている。また、フロートの設置自体がサンゴを傷つけていることが報じられている。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-233467-storytopic-271.html
鉄板を重ねたアンカーは、浅いところではカヌーからも確認できる。陸上での作業では、バックホーでアンカーを吊り下げて移動している様子も確認されている。
海上での抗議行動がなければ、アンカーが次々に打たれてフロートが拡大していく。海保とのぶつかり合いのような派手な場面がないと取材者の関心も薄らぐが、こういう地道な抗議行動の継続こそが大切である。それは高江でもいつも感じていたことだ。辺野古の海を守るために、カヌーの練習を積んで海の抗議行動に参加してほしい。