13日(水)はカヌー10艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。
午前8時頃、カヌーチームは松田ぬ浜を出発した。K3護岸を過ぎたあたりまで漕いで平和丸に乗り込み、長島の間を抜けて大浦湾に出た。
この日は朝、ガット船2隻(第八丸喜丸、marumasa7号)が大浦湾に入った。
いつものように航路近くで待機し、ガット船が入ってくるのに合わせて抗議行動を展開した。
カヌーや船で抗議しているから、沖縄防衛局は臨時制限水域をフロートやオイルフェンスで囲い、船の出入りの際には航路付近のオイルフェンスを開けないといけない。
陸上なら警備員がゲートを開閉すればいいが、海上では作業和船やタグボートが何隻も出て、オイルフェンスの結節部を開き、100メートル以上も曳航して移動しないといけない。
そのため、作業和船やタグボートの船員が出勤し、作業する時間帯にしかガット船は大浦湾に入れない。
もし海上での抗議行動がなければ、オイルフェンスの開閉作業も必要なく、航路付近は常時開けたままにしておき、ガット船は早朝や午後5時以降にも大浦湾に出入りするだろう。
ゲート前の座り込みと同じく、現場で抗議行動を日々続けることによって、工事に制約を加えることができる。
国が警察や海保という暴力装置を使って工事を強行するのに対し、市民が阻止・抗議行動を続けるのは大変な労力を要する。
薄っぺらな取材やネットの情報で知ったかぶりするのではなく、カヌーに乗って海に出てみればいい。
日当がもらえるだの、ジュゴンの方が大事だの、そういうデマやたわごとの下劣さが体感で分かるだろう。
航路で海保に拘束され、松田ぬ浜近くまで運ばれて解放されたあと、再び大浦湾に移動し、サンゴの移植作業に抗議した。
この日から大型サンゴの移植作業も再開されている。海水温上昇のため2か月以上も移植作業が中断した。沖縄防衛局は遅れを取り戻すため、これまで以上に移植作業を無理押しするだろう。
移植に名を借りたサンゴの破壊作業を止めるために、海上はもとよりあらゆる場で抗議の声をあげたい。
辺野古崎付近に新たに建設されたK5・K6・K7護岸で囲われた内側に、土砂を投入する作業が今日から始まった。
現場は岩場で水深は浅いので、埋め立ては短期間で進むだろう。海上からもK5護岸近くに土砂を下ろすダンプトラックの姿が見えた。
将来は装弾場となる場所である。ここで積まれた弾薬が人を殺傷するのだ。
この工事に携わっている者たちは、その殺傷に責任を負っている。私は土砂を運んだだけだ。サンゴを移植しただけだ、と言い逃れはできない。
ほかにA護岸では汚濁防止膜の設置が行われていた。