31日(水)は沖縄県庁記者クラブに行き、午後3時から行われた新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会の記者会見に参加した。
両会はこの間、陸上自衛隊第15旅団のホームページに旧日本軍・牛島満司令官の辞世の歌が載っていることについて、同旅団に削除を求める要請を行ってきた。
それに対し同旅団は、「本土復帰直後の歴史的事実を示す資料として」載せているので「削除しない」と返答している。
記者会見で辺野古の島袋文子さんが自らの沖縄戦体験を語り、住民虐殺を行った日本軍の司令官として牛島満の責任を問うていた。
また、日本軍は赤ん坊が泣くと米軍に見つかるから口にタオルを押し込めと母親に命じた。あんたならできる?と若い女性記者たちに問う場面もあった。
両会ではこの問題をこのままで終わらせず、今後、沖縄防衛局を通して防衛大臣への要請を行っていくことを明らかにした。
この日は辺野古で海上行動チームの記者会見も行われている。
29日の海上行動の際、カヌーチームの一人がK8護岸から30メートルほど離れた海底にジュゴンのはみ跡らしきものがあるのを見つけ、写真と動画に撮影している。
6月28日に安和の琉球セメント桟橋の出口で交通事故が起こってから、同桟橋や本部港塩川地区での土砂積み込みが止まっている。
以来、ガット船が大浦湾に入ることはなく、先週からは台風避難でランプウェイ台船なども羽地内海に移動し、大浦湾から大型船が消えている。
加えて、台風対策でK8護岸近くのオイルフェンスや汚濁防止膜も撤去されていた。クレーン付台船が羽地内海に避難しているので、鋼管杭打ち試験も行われていない。
先週から大浦湾は静謐な環境となっていたのだ。
2022年7月に久志の沿岸で発見された糞からは、ジュゴンのDNAが検出されている。大浦湾からは3キロも離れていない場所だ。工事が止まっているなか、ジュゴンが大浦湾に入ってきてもおかしくない。
沖縄県は専門家による調査を行えるよう、防衛省・沖縄防衛局に強く働きかけるべきだ。