30日(火)は午前、午後ともにカヌー6艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。
午前8時8分頃、カヌーチームは松田ぬ浜を出発した。
航路付近で平和丸に乗り込み、沖を通って大浦湾の長島近くに移動した。
前日の海上行動の際、カヌーメンバーの一人がK8護岸の先端から30メートルほどの所で、ジュゴンのはみ跡らしきものを撮影したとのことで、午前中はまず、他にもはみ跡がないかを調べた。
海保のGBが警戒態勢をとっているのでK8護岸に近寄れず、はみ跡の調査は進まなかったが、長島近くにカヌーチームがいるため、台風対策で片付けていたフロートの再設置ができない状態が続いた。
大浦湾の航路周辺(長島近く)は、ガット船や台船が出入りするときに重要な場所で、ここをオイルフェンスやフロートで囲わないと、ガット船などが大浦湾に入れない。
作業和船とタグボートがオイルフェンスを運んできたが、海保に拘束されたメンバーを含めてカヌーが邪魔になって作業が進められず、再設置が終わったのは午前11時過ぎだった。
海保が常駐して警備態勢をとっているなか、工事を完全に止めることは難しいが、であるなら次善の策として工事を遅らせる努力をしないといけない。
反戦・反基地運動や住民運動にヒロイズムはいらない。今できることを地道に続けることが大事だ。
長島の間の岩の上でアジサシが営巣している。カヌーで近くを通ると親鳥が旋回して警戒音を発し、子魚をくわえて巣に運んでいた。
辺野古新基地建設の工事が始まって10年が経ち、長島や平島で営巣するアジサシの数が目に見えて減っている。騒然とした状況が悪影響を与えているのは明らかだ。
アジサシの姿を目にすると胸が痛むが、静かな環境を取り戻すには工事をとめるしかない。
昼食後、午後は瀬嵩側のフロート付近で、浮沈式の汚濁防止膜の再設置に対し抗議した。
午後3時40分頃、辺野古側の埋め立て工区では、ゲートから入ってきたダンプトラックが土砂(岩ずり)を仮置きする作業が確認できた。
陸上からの土砂搬入は久辺3区の運送業者も参入している。ガット船による海上輸送だけでは入り込めない地元業者を抱き込む意味もあるのだろう。
帰りに羽地内海の様子を見たが、午後5時過ぎになってもガット船やランプウェイ台船などはまだ停泊していた。