26日(金)は午前9時35分頃、本部港塩川地区に行き、辺野古新基地建設の埋め立て用土砂の積み込みや、海洋ヤードの石材積み込みに対する抗議行動に午前中参加した。
南側の岸壁にはガット船・第十八藤進が接岸し、辺野古側埋め立て工区に投入されている土砂の積み込みを行っていた。
ベルトコンベヤー2台を使用しているのだが、出入り口付近での牛歩による抗議行動により、土砂の搬入が遅れて土砂切れの状態が頻繁に起こっていた。
午前中いっぱいかけても第十八藤進の喫水を見ると、3分の2程度しか土砂を積み込めていなかった。
北側の岸壁にはランプウェイ台船・屋部3号が接岸し、大浦湾の海上ヤード建設に使用する石材の積み込みを行っていた。
こちらも出入り口付近での抗議行動により、石材の積み込みはかなり遅れていた。
積まれている石材を見ると、いちおう洗浄されてはいる。しかし、台船が沖に出てガット船に積み替える際には、石がぶつかって割れたり、こすれ合って細粉が生じる。
積み替え作業は大浦湾でも、今度はガット船から台船に行われる。その過程でも細かく割れた石や粉が生じるだろう。
台船上ではショベルカーが作業をしやすくするため、石を何度も移動する。そのたびにガラガラと石はぶつかり合う。
結局、本部港塩川地区で積み込む前に石を洗浄しても、大浦湾で投下する際には粉塵が発生するのだ。
大量の石材を投下すること自体が大浦湾の破壊である。活断層が走っている近くに大型ケーソンを設置すること自体が誤りであり、海上ヤードはいらない。活断層による海岸の隆起など、能登半島地震によってたらされた被害の現実を直視すべきだ。
本部港塩川地区では、朝の7時から抗議行動が行われている。少人数ではあっても、本部島ぐるみ会議の皆さんを中心に大きな成果を出している。
土砂にしても石材にしても、積み込んだ分しか投入・投下できない。積み込みを遅らせることは、埋め立て工事を遅らせることであり、本部港塩川地区ではそれが目に見える形で現れている。
屋部3号も午前中いっぱいで3分の1程度しか積み込めていなかった。
大浦湾では石材投下に使用されている第八十八ひなた号が、K9護岸で石材を積み込んだのではないか、という情報がある。
北風が強く吹き、波が高くなると本部港塩川地区での積み込みができなくなる。
現在、石材の海上輸送に使われているのは第百三十六伊勢丸と第三十八ひなた丸の2隻であり、海象の悪化でこの2隻による積み込み、輸送が間に合わないため、K9護岸からの積み込みがなされたのかもしれない。
第八十八ひなた号はデッキバージで、もともとK9護岸に土砂を陸揚げするために使用されており、石材の積み込みも当然可能だ。
しかし、そういう方法をとっても、今のやり方では海上ヤードの建設は大幅に遅れるだろう。
本部港塩川地区や安和の琉球セメント桟橋前で、土砂や石材の積み込みを遅らせる行動が、大きな力を発揮している。