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新基地問題を考える辺野古有志の会とティダの会による沖縄防衛局への要請行動

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 19日(金)は午後から嘉手納町の沖縄防衛局に行き、新基地問題を考える辺野古有志の会とティダの会による要請行動に参加した。

 要請の中身は、久辺三区上空での米軍機の飛行禁止と着陸帯・フェニックスの即時閉鎖・撤去を求めるものだ。

 昨年は4月に宮古島沖で陸上自衛隊のヘリが墜落し、11月には屋久島沖で米空軍のCV22オスプレイが墜落した。いずれも乗員全員が死亡するという大事故であり、ほんのわずかな差で住民を巻き込むこともあり得た。

 宜野湾市や嘉手納町と同じように、久辺三区上空でも日常的に米軍機が訓練を行っている。特に国立高等専門学校から300メートルほどしか離れていない着陸帯・フェニックスを使用した訓練は、ヘリやオスプレイが住宅地上空を低空で旋回飛行する危険なものだ。

 屋久島沖での事故を受け、現在、米軍は世界中でオスプレイの飛行を停止している。1か月を超える飛行停止は、オスプレイの機体の構造的欠陥が、米軍にとってそれだけ深刻な問題となっていることを示すだろう。

 米海兵隊員の親からすれば、自分の子どもを欠陥機の事故で失ってはたまらない、という思いだろう。しかし、命の重さは沖縄人も日本人も同じだ。米国でも沖縄でも日本でも、オスプレイは永久に飛行停止すべきなのだ。

 それにしても「台湾有事」が喧伝され、いまにも中国が台湾を攻めるような危機煽りがなされてきたが、オスプレイが使えなくて在沖海兵隊は対応できるのか?小部隊による島嶼部での機動的展開はどうなった?

 オスプレイの飛行停止が1ヶ月以上続いて、何の問題が生じているのか。日米両政府が煽る「台湾有事」の虚妄性が露呈している。

 要請行動は午後2時から40分ほど行われ、その後は沖縄防衛局の玄関前でメディアの取材が行われた。

 以下に要請文を引用して紹介したい。沖縄防衛局への文書提出は昨年末に行われたので、文中で「今年は…」となっているのは2023年のことである。

 

 久辺三区上空での米軍機の飛行禁止と着陸帯・フェニックスの即時閉鎖・撤去を求める要請文

 11月29日、鹿児島県の屋久島沖で米空軍のCV22—オスプレイが墜落事故を起こしました。米軍は乗員8人全員が死亡したと発表しています。

 米空軍横田基地所属だった同機は、沖縄の嘉手納基地を目指して飛行中でした。飛行が続いていたら、辺野古沖や嘉手納基地周辺の住宅地に墜落したかもしれません。そうなれば、漁船や貨物船、住民を巻き込む大惨事となっていた可能性があります。

 今年は4月に宮古島沖で自衛隊のヘリコプターが墜落し、乗員10人全員が死亡する事故も起こっています。1年の間にこのような大事故が起こる今の沖縄の状況は異常です。

 日本政府は、中国に軍事的に対抗する「南西シフト」の強化を打ち出し、琉球列島で自衛隊配備を急速に進めています。東アジアを重視する米軍の訓練も激化し、外来機の飛来が増加しています。墜落事故は来年以降も続発する危険があるのです。

 久辺三区上空では、米軍のヘリやオスプレイが頻繁に飛行訓練を行っています。米軍機は日本の航空法が適用されず、危険な低空飛行が行われ、住民は墜落事故の危険と同時に爆音被害にもさらされています。

 12月20日付「沖縄タイムス」は朝刊1面トップで、名護市教育委員会が実施した市内小中学生の米軍機騒音についてのアンケート結果を報じました。6割以上の生徒が、学校で騒音が気になると回答し、オスプレイの音に恐怖や不快感を覚える生徒も3割以上います。キャンプ・シュワブが隣接する久辺三区では、さらに深刻な数字であることが予想されます。

 住宅地上空を低空で飛び回る米軍機は、住民の命と生活を脅かし、子どもたちの学習環境を悪化させています。日本政府がいう「沖縄の基地負担軽減」はまやかしであり、実際はそれと逆行しています。とりわけ、新たな基地が造られようとしている久辺三区の現状は深刻です。

 住民が安心して暮らせる環境を作るのは国の責務です。私たちは以下のことを求めます。

 

1,米軍機の久辺三区上空での飛行を禁止すること。

2,住宅地に最も近い米軍の着陸帯・フェニックスを即時閉鎖、撤去すること。

 


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