11日(火)は名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、カヌー7艇とゴムボート(やいま)1隻で、辺野古の埋め立てに使用する岩ずりのガット船積み込みに抗議した。
午前8時40分頃、安和の現場に着くと桟橋にはガット船・かいおう丸が接岸し、土砂の積み込み作業を行っていた。
積み込みにまだかなり時間がかかるということだったので、桟橋の出入り口で連日取り組まれている抗議行動に参加した。
桟橋に岩ずりを運んでくるダンプカーの前で牛歩をくり返す。簡単な行動に見えるが、炎天下で長時間に及ぶ行動は、強い意志がないと続けられない。
少人数でも抗議の人が絶えないのは、この行動が実に有効だからだ。ダンプカーの出入りに遅れが出て搬入する岩ずりが減れば、その分、埋め立て工事に遅れが生じる。
安和の琉球セメント桟橋と本部港塩川地区で取り組まれている牛歩による抗議が、埋め立て工事を遅らせるために果たした役割は大きい。
午前10時半頃、浜を出発して桟橋に向かった。
カヌー4艇が桟橋下でネットにカヌーを固定し、残りの3艇は積み込み作業や抗議の様子を見ながら、かいおう丸が出航する際に抗議するため、桟橋周辺の海上で待機した。
午後12時4分頃、土砂の積み込みが終わり、ベルトコンベアーが下がった。
午後12時20分頃、ガット船が積み込んだ土砂を均し、ハッチカバーを閉めた。出航準備が整ったが、桟橋下でのカヌーチームの抗議により、ガット船・かいおう丸は動くことができなかった。
海保がカヌー4艇の固定を解除し、かいおう丸が出航できたのは、午後2時を過ぎてからだった。
出航に合わせて残りのカヌー3艇で抗議する予定だったが、待機中に雨が激しくなり、浜に戻らざるを得なかった。
この時期の沖縄はカタブイ(片降り)が多く、天候判断が難しい。
ゲート前や桟橋で入り口での抗議行動に比べ、カヌーに乗って海上で抗議するのはハードルが高い、と感じる人は多いだろう。
しかし、カヌーは決して難しい乗り物ではない。ライフジャケットをつけ、安全を最優先して海上行動は取り組まれている。
自分の腕一本で海の上を漕ぎまわるのは気持ちいい。ぜひカヌーに乗って海上から、辺野古新基地建設反対!の声をあげてほしい。