2017年4月25日にK9護岸の建設が着手され、日本政府・沖縄防衛局は埋め立て工事の開始を打ち上げた。
実際には浜に根固め用袋材を5個置いただけで、K9護岸の工事を始めただけだった。
沖縄防衛局はその時点で、大浦湾側には軟弱地盤があり、K9護岸を完成することができないことを分かっていたはずだ。
実際に埋め立てに着手するには、辺野古側のK1~K4の護岸を完成させなければならなかった。
K9護岸は途中で建設を止め、ランプウェイ台船が接岸して土砂を陸揚げする桟橋として利用される。
本来の計画から逸脱した利用であり、それ自体が軟弱地盤問題をかかえる日本政府・沖縄防衛局の窮状とごまかしを示している。
今日はK9護岸着工から6年を迎え、同護岸近くで「4・25 辺野古・大浦湾海上アピール」が開かれたので参加した。
午前9時39分頃、カヌー35艇で瀬嵩の浜を出発した。
K9護岸までカヌーは2列縦隊で海上デモを行った。
平和丸、ぶるーの船、不屈、うまんちゅ、勝也丸、ポセイドンの6隻の船・ゴムボートに乗った皆さんも参加し、K9護岸の前で集会を開いた。
集会を避けたのか大浦湾のランプウェイ台船はどれも空で、K9護岸やN2、K8の各護岸ともに土砂の陸揚げは行われていなかった。
集会では不屈から平和を願う鐘が鳴らされ、ヘリ基地反対協、オール沖縄会議の代表のあいさつがあった。
そのあとカヌーメンバーの発言が続き、最後に全体でシュプレヒコールで新基地建設阻止を訴え、集会を終えた。
滑走路が短い辺野古新基地は、普天間基地の代替施設にはなり得ない。大量の物資を積んだ輸送機が離陸できないのだ。
米軍や自衛隊がなぜ下地島空港を狙っているかを考えてみたらいい。
辺野古新基地は完成できなくても、工事を続けている間に米軍が普天間基地を使い続ける口実となる。
そして、軟弱地盤対策で工事費が増えれば増えるほど、ゼネコンやその下請けをする企業が儲かるのだ。
まさに辺野古新基地は利権の巣窟であり、こんなことで予算を浪費するのではなく、子育てや教育、福祉にこそ予算を回すべきだ。
このおろかな新基地建設を日も早く終わらさなければならない。
午後2時45分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。
ガット船6隻(美鍛丸、清明、國喜18、第五十一進宏丸、進朋、かいおう丸)が大浦湾に入っていて、ランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。
K9護岸にはまだランプウェイ台船が接岸していなかった。土砂の積み替えが遅れているようで、N2、K8護岸でもまだ陸揚げは行われていないようだった。