3月も半ばを過ぎ、沖縄は昼の日差しが暑いくらいだ。実家の桜の実も色づいている。
ビワの実も黄色くなり、もうすぐ食べ頃だ。
黒木の新緑も美しい。
リュウキュウセッコクの清楚な花が、春風に揺れている。
大江健三郎氏が亡くなった。
大江・岩波沖縄戦裁判では、毎回、大阪地裁まで傍聴に行った。
法廷で相手方の徳永弁護士の質問に、最初は緊張した様子だったが、終盤は余裕をもって答えていた姿を思い出す。
名護市内のホテルで、一度だけ対談をさせてもらった。
沖縄では、『沖縄ノート』や大江・岩波沖縄戦裁判、辺野古への支援などが話題になるが、ぜひ多くの人に小説作品を読んでほしい。
初めて大江氏の小説を読む人には、初期の短編や長編から入った方が読みやすいと思う。