写真は8月9日の午前9時46分頃に撮影したものだ。第4ゲートのそばで進められている辺野古弾薬庫の新ゲート建設現場の様子である。
単管を組んだ足場の上では、場所を変えながらボーリング調査が続けられている。この日も6台のボーリング機が設置されていた。
ボーリング調査と並行して、国道沿いに金網のフェンス設置工事も続けられている。
起伏の激しい場所では斜面に階段が作られ、フェンス設置の準備が整えられている。
第4ゲートそばの森は削られ、赤土がむき出しになって仮設道路が回り込む形で伸びている。モクマオウなどの木々が生い茂っていた面影は微塵もない。無惨としか言いようのない光景だ。
伐採された木々の搬出作業も行われているが、枯れた状態でまだかなりの量が残されている。それだけ大量の木々が伐採されたことを示す。
いざ戦争となれば真っ先に狙われるのは軍事基地だ。辺野古新基地ができれば、間違いなくミサイルの標的となる。その時には隣接する辺野古弾薬庫も攻撃対象となるだろう。
保管している弾薬が爆発したらどうなるか。辺野古区や豊原区、二見以北十区の住民は大きな被害を受けるだろう。
これから先、「台湾有事」への対応を口実に、沖縄に再び核兵器を配備する動きが顕在化するかもしれない。その場合、嘉手納弾薬庫と並んで辺野古弾薬庫も核兵器の保管場所となるだろう。
それを考えれば、この工事が持つ意味は名護市民・沖縄県民にとって重要かつ深刻となる。
道路脇のサシクサの花でリュウキュウアサギマダラが羽を休めていた。