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カヌーメンバーからパドルを奪い、海に捨てた海上保安官

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 写真は4月25日に行われた「K9護岸着工5年に抗議する海上集会」の時に撮ったものである。

 K9護岸にランプウェイ台船が接岸し、埋め立て用土砂の陸揚げを行っていた。それに対しカヌーチームがフロートを越えて抗議した。  

 海上保安官が拘束したあともカヌーを漕ぐのを止めなかったとして、海保のひとり(15番と記した銀色のテープを張った保安官)がカヌーメンバーからパドルを奪い取った。

 その海保はパドルを手にしたまま泳いでいたが、近くにいたGB(ゴムボート)41に乗り込むため近づいていった。写真を見ると、GB41のそばまではパドルを持っているのが確認できる。

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 ところがGB41に乗り込む時にはパドルを持っていない。乗り込む直前にパドルを海に捨てたのだ。

 土砂を陸揚げしている青いランプウェイ台船のそばにパドルは漂っていた。銀の15番の保安官にパドルを拾うように言ったが、無視して波で流れるままにしていた。意図的に捨てたのは明白だった。

 パドルがなければカヌーを漕ぐことができない。海保の拘束から解放されたあとも、パドルがなければ抗議船に戻ることもできない。

 カヌーはパドルで漕ぐことで安定する。パドルがないと操船できず、横波を受けて転覆する危険性がある。取り上げたパドルを海に捨てるというのは、極めて危険な行為であり、許されない。これが「海の安全」を口にする海保のやることか。

 仮に一時的にパドルを取り上げたとしても、あとで返すのが当たり前だ。海保が警察権の行使を言うなら、取り上げたパドルを捨てる権利もあるというのか。

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 GB41にはパドルを捨てた銀の15番の海上保安官と操舵手の二人が乗っていた。何度もパドルを拾うように言ったが、無視して立ち去った。

 その後、民間のセントラル警備のゴムボートがパドルを拾い、海保の現場責任者に届けようとした。しかし、海保の責任者はパドルを受け取らず、カヌーメンバーや抗議船からの「パドルを返せ」という要求も拒否した。

 寒い北の海で人命救助のために力を尽くしている海保には敬意を抱く。しかし、辺野古の海、大浦湾で海保がやっていることは何なのか。市民ではなく米軍に奉仕するための警備であり、沖縄に新たな基地を押しつける国家権力の行使だ。

 「日本復帰」50年ということで「変わらぬ沖縄基地の現実」が強調される。しかし、単に変わらなかったのではない。沖縄人が必至で変えようとしたのを日本政府とそれを支持する大多数の日本人が、力で押し潰し、基地を押しつけ続けたのだ。

 それを主に担ってきたのが機動隊だ。私は1979年4月に初めて反戦・反安保の集会とデモに参加してから、40年以上、沖縄の反戦・反基地運動の状況を自分なりに見てきた。国家権力をかさに着た機動隊の暴力が、どれだけ市民に振るわれてきたことか。

 市民弾圧の実行者として、今、辺野古の海・大浦湾では海保がその役割を果たしている。海保の存在なくして、ここまでの辺野古の海・大浦湾の破壊はなかった。

 米軍のゴルフ場を自衛隊や海保は格安で使えるという。米軍の下働きをしていることへのお礼ということか。情けないばかりの「属国」の風景だ。

 


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