部屋で本を読んだりパソコンに向かって作業をしながら窓の外に目をやると、隣の空き地の草むらにシロガシラの親子がやって来て、子育てをしている。
巣立ったばかりの雛を連れた何組もの親子が、入れ替わり立ち代わりやって来て、草の実をやったり、自分で食べるように促している。
最初は口開けて待っていた雛が、やがて親の真似をして草の実をついばみ始める。眺めていると気が安らぐ。
子どもの頃、今帰仁でシロガシラを見た記憶はない。沖縄で増えて問題になり始めたのは1980年代頃からだろうか。1970年代に台湾から入ってきたらしいが、今ではヤンバルでも普通に目にするようになった。
姿も鳴き声もきれいな鳥なのだが、農家にとってはヒヨドリやカラスと並んで農作物に被害をもたらす害鳥となっている。草むらにヒヨドリもやってくるが、目にする数は白頭の方がずっと多い。
話は変わって、7日の沖縄の新型コロナウイルス新規感染者は2375人で過去最多となった。黄金週間中、名護市内もかなりの人出で、新型コロナウイルスの感染が再拡大するのは当然予想できることだった。
主な感染経路が空気感染なら、飲食店や商業施設、公共施設の換気をよくするため、建物の改造や換気扇、空気清浄機の設置、増設など、もっと的を絞って対策を立てるべきではないのか。
現在の建物は密閉性が高く、窓ガラスが固定されて開けられないところも多い。冷房のため窓や出入り口を常時開放しないなら、どうやって室内の換気能力を高めるのか。沖縄県の行政がそういう問題意識を高める行動をどれだけやっているのか。