K8護岸は辺野古崎から大浦湾に突き出す形で建設されていて、今月11日から延伸工事が始まっている。
2月下旬頃から海に投入される砕石が工事用ゲートから搬入され、辺野古崎付近の作業ヤードに積まれ始めた。
上の1枚目の写真は4月9日に撮影したものだ。ゲートから運び込まれた砕石が大量に山積みになっていた。
2枚目の写真は同じ場所を4月22日に撮影したものである。石の山がほとんどなくなっている。10日間ほどで、どれだけの石が海に投入されたかが分かる。
工事用ゲートからは連日、K8護岸延伸のため新たな砕石が搬入され、補充されている。
砕石場が違うのか、黒っぽい石と白っぽい石が運ばれているが、1個で100キロ以上ありそうな大きな石も混じっている。
この大きな石にもう少し小さな石が加えられ、辺野古崎から大浦湾に向けて投入されている。
海上行動チームは砕石が海に投入される様子を間近で見ている。
K8護岸の天端は10トンダンプカーがすれ違えるほどの幅がある。そこから海底に向かって三角形に広がるので、石で埋められる海底はショベルカーが止まっている場所の数倍の幅になる。
K8護岸がこれ以上伸びれば、辺野古崎と長島の間の潮の流れが遮られる。大浦湾内の潮の流れにも変化が生じ、生態系にも大きな影響を与えるだろう。
大浦湾側の軟弱地盤の改良工事が始まる前に、護岸工事ですでに辺野古側の海だけでなく、大浦湾の破壊も進んでいるのだ。
今年は沖縄の施政権返還から50年だが、同時に敗戦から77年であり、21世紀も22年が経とうとしている。
にもかかわらず、他国の軍隊のために新たな基地を造って提供しようとしていることを、異常と感じる感性も認識能力も欠落しているのが大半の日本人の有様だ。日本の属国ぶりもここに極まれり、としか言いようがない。
メディアやインターネット上で批判するだけなら楽なものだ。しかし、辺野古のゲート前や海上、安和、塩川で抗議行動を取り組む人たちのことを思えば、できる限り現場の行動に参加する努力をしなければ、と思う。