12月21日午後6時半から名護市労働福祉センターで「名護市民投票15年記念講演」が行われたので聴きに行った。主催者のヘリ基地反対協議会・安次富浩代表委員があいさつしたあと、前宜野湾市長の伊波洋一氏が「普天間基地と辺野古から沖縄と日本の平和を考える」と題して講演を行った。
1時間40分に及ぶ講演で伊波氏は、昨年来の米議会の動向やグアム移転の経過と内容、普天間基地の現状と問題点、米軍が打ち出している「統合エアーシーバトル構想」における辺野古新基地建設の位置づけなど、多岐にわたる内容をパワーポイントを使いながら話していた。
講演のあと、来年1月21日に訪米する市民運動団体や議員の一員として、名護市議の東恩納琢磨氏があいさつし、辺野古新基地建設反対をアメリカでじかに訴えてきたい、と決意を述べた。
最後に一川保夫防衛大臣にあてて「環境影響評価法に基づく評価書の提出断念を求める決議」を参加者の拍手で採択した。
15年前は宮古で教員をしていたのだが、金曜日に仕事を終えたあと沖縄に飛び、バスとタクシーで今帰仁に帰った。翌日の土曜日は1日名護で集票活動に参加し、日曜日は朝から投票所の東江小学校前で呼びかけを行った。投票が終わると21世紀の森体育館に行って開票の様子を見守り、最後は勝利で沸き立つ事務所の様子を見て帰った。あれから15年が経った。
名護市民は海上ヘリポート反対の意思を示したにもかかわらず、当時の比嘉鉄也市長の裏切りによって民意は踏みにじられ、現在に至る対立と分断、混乱と苦悩が続くことになる。昨年1月に稲嶺進氏が新市長に選ばれ大きな転機を迎えたが、日米両政府はいまだに名護市民・沖縄県民の民意を踏みにじり続けている。1日も早く、その暴挙に終止符を打たねばならない。
記念講演会では、26日から県庁前で行われる環境影響評価書の提出を許さないとりくみへの参加が呼びかけられた。くさりむんたーにそーいんだんねーないびらんしが。ぜひ県庁前へ参集を。