年末になり新聞には今年の墓碑銘が載っている。その中にプロボクシング元世界ヘビー級王者、ジョー・フレージャーの名前と写真もある。11月7日に肝臓癌のため死去、67歳だった。
もう40年も前の1971年3月8日、モハメド・アリとの世界タイトルマッチを兄とふたりで見たのを思い出す。まだ白黒テレビで、沖縄では昼間の放送だった。
試合が近づくと、父がカシアス・クレイの凄さをしきりに話していた。ほら吹きクレイ、蝶のように舞い蜂のように刺す、ベトナム戦争への徴兵を拒否してタイトルを剥奪された。そういう”伝説”を聞いて、期待して試合を見た。初めて見たヘビー級の試合で、アリは負けてしまい、期待が大きかった分がっかりしたのだが、その後もアリの試合が放映されるときは欠かさず見た。
今、ユーチューブで40年前の試合がカラー映像で見られる。なつかしく忘れられない試合である。
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ジョー・フレージャー
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