6月30日(水)は午後12時36分頃と1時8分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。
名護市は前日未明、線状降水帯の警戒情報が出され、断続的に豪雨と雷に見舞われた。今日も時折雨が降るなか、K8・K9護岸では土砂の陸揚げが行われ、②工区の3地点に投入されていた。
午後1時12分頃、ガット船2隻(聖嶺、栄雄丸)が大浦湾から出ていった。入れ替わりに入るガット船はなかった。
②工区の真ん中から北側では、K4護岸側からL字型擁壁の台座部分まで嵩上げが行われている。ダンプカーが降ろした土砂を、2台のショベルカーが盛り上げ、平らにならしている。
午後1時32分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸には2隻、K8護岸には1隻のランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
湾内にガット船は1隻もなかった。陸揚げしている以外のランプウェイ台船で土砂を載せているのは1隻しかなく、空の台船が目立った。連日の豪雨でガット船による土砂の積み込み、運搬、補充が遅れているようだ。
キャンプ・シュワブ第2ゲート近くの森の中では、新設された金網フェンスの中で、沢筋の窪地に大型土のう(フレコンバッグ)を置き、その上に鉄板を敷く作業が行われていた。
この辺りは地形が入り組んでいて、連日の雨で集まった水が、作業をしているそばの水路から斜面の下に流れている。
美謝川の切り替え工事は、写真と動画の作業が行われている地点からゲート寄りの斜面に、5号落差工が造られる。そこから開水路、落差工、暗渠などが続き、大浦湾まで水路が造られる。国道329号線をはさんで、キャンプ・シュワブ内でもかなり大掛かりな工事が行われる。
重機類を入れて水路の切り替え工事を行うには、仮設道路や作業ヤードなどの周辺整備しないといけない。入り組んだ地形で古い排水路やU字溝もあるので、その整備も同時に行われるのではないか。いずれ周辺の木々が伐採され、工事区域が広がっていくのだろう。
国道の下を通った暗渠から落差工にいたる場所は、歩道からは木々が茂って見えにくいが、急斜面となって落ち込んでいる。
フェンス沿いに造られた工事用の道路は、斜面を下っていくと上の写真の現場に至り、さらに先は周辺の流水が集まる低地で、池のようになっている。美謝川の切り替えもこの地形を利用して行われるのだろう。
一帯の地形を見ると、キャンプ・シュワブや国道が造られる前には、この付近に川が流れていたのではないかと思える。基地ができる前は水田が広がっていたというが、水が豊かだったことが想像できる。