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Channel: 海鳴りの島から
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美謝川切り替え問題/渡具知武豊市長の政治姿勢ー市民のためより自分のため

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 24日(木)は午前、午後と名護市議会の傍聴に行った。

 合間の昼休みには名護市役所の中庭で、ヘリ基地反対協議会と島ぐるみ会議名護の主催による集会に参加した。小雨が降るなか、主催者によれば90人ほどの参加があったとのこと。

 名護市議会は一般質問の最終日で、午前中に川野純治議員、午後に大城敬人議員の一般質問を傍聴した。

 美謝川の切り替え問題で、名護市の渡具知武豊市長は沖縄防衛局に対し、協議の必要はない、という無責任極まりない回答をしている。渡具知市長からすれば、協議をすると自分の見解を示さなければいけない。美謝川切り替えの問題は大浦湾の埋め立てと直結しているから、当然、辺野古新基地建設に対する判断も問われることになる。

 それを回避するために、議会で答弁する渡具知市長や名護市幹部らの論理は組み立てられていた。切り替え工事と名護市は関係ない、だから協議も必要ない。それで押し切る戦術で、野党議員の質問に対峙していた。最初から議論をかみ合わせようなどとは思っていない。

 しかし、それは渡具知市長の自己保身の論理であって、市民のために沖縄防衛局と交渉し、名護市にとって有利な形に導こう、という姿勢を放棄するものだ。

 たとえ基地容認の保守政治家であっても、普通ならハードルを高くして交渉の中で利を得ようとするものだ。最初からハードルを設定もしないなら、政府や沖縄防衛局は大笑いで好き勝手にやるだけだ。保守政治家の基準でも、無能としか言いようがない。

 辺野古新基地建設は、沖縄島北部への海兵隊基地の集中化を意味する。キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブ、辺野古新基地、北部訓練場、伊江島補助飛行場の範囲に米海兵隊基地を集中させ、訓練を行わせる。それによって海兵隊基地をめぐる沖縄島の南北分断、北部地域での東西分断が進み、北部地域の基地被害が拡大するだけでなく、経済発展も阻害される。

 辺野古新基地ができた時、沖縄島北部・ヤンバルはどうなるのか。それを想像できないのだろうか。ヤンバルンチュヤ、ドゥーナーター島ヤ、ドゥーナータージ守ランネー、哀リスーシーヤ、クヮーマーガルエンドーヤー。

 


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