数日前、マーハーを見に行った。子どもの頃、よくトーィユーやタナガーを捕って遊んだ泉で、当時、まわりは田んぼだった。マーハーから湧き出す水を用水路に引いて稲を作り、下流の方は蒲が茂る湿地帯となっていた。
1970年代になると水田はしだいに廃れていった。沖縄国際海洋博覧会に向けて新しい道路が造られると、マーハー周辺の開発が進み、今では住宅街となって以前の面影はない。
マーハーは今でも水が湧いているが、道路が整備されて下りることができなくなった。以前は道路から下りる石段があり、澄んだ水の奥で泳ぐトーィユーを捕まえるのが楽しみだった。
変り果てた風景を見るのがつらいので、車で通り過ぎるだけになってしまっているが、久しぶりにのぞき込むと大きなヤマタナガーが数匹見えた。昔のように子どもたちが遊ばないから、彼らには住み心地がいいのかもしれない。
子どもの頃はよく川でタナガーを捕って、フライパンでいためたり、お汁に入れて食べていた。いまは食料も豊かなのだから、生息地を大事にしたいものだ。
この時期はアセロラがよく実る。こまめに選定すると、ピンクの花が咲き、リンゴ形の小さな実がつく。傷みやすいのでジュースにされることが多いが、作業の合間に食べると甘酸っぱく、いいビタミン補給になる。