18日(金)は夕方から、名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、短時間だが、出入り口で土砂積み込みに抗議した。
午後5時34分頃、桟橋にはガット船・清明が接岸していた。喫水線から見て土砂積み込みを始めたばかりのようだった。
安和の琉球セメント桟橋では、午後8時頃までの残業が普通になっている。新型コロナウイルスによる活動自粛に加えて、午後5時を回るとさすがに市民の数も少なくなる。それでも、時折小雨が降るなか、牛歩による抗議が続けられた。
大勢の参加者の1人として行動するのは気が楽だ。しかし、数が少なくなれば1人ひとりへの規制も強まり、自ら矢面に立たざるを得なくなる。誰かの指示を待つことはできず、自ら状況判断しなければならない。それだけ意思も勇気もいるが、同時に鍛えられもする。
仮置き場の土砂はほとんどなくなっていて、土砂を積んできたダンプカーは、ガット船に積み込むためベルトコンベヤーに向かっていた。
午後7時頃まで入り口付近で抗議し、そのあとは搬入するダンプカーが最後の1回になるとのことで、出口の方で行われている抗議行動に参加した。
出口では、土砂を下ろしたダンプカーが鉱山に戻るのを遅らせることで、搬入回数を減らそうという努力が続けられている。
少人数で行われる行動にどれだけの効果があるのか、と思う人は、夕方の行動に参加して、抗議があるときとない時の差を目にしてほしい。抗議する市民がいなければ、ダンプカーは次々と出ていく。当然ながら土砂を搬入するサイクルが速まる。
午後7時55分頃、抗議行動でなかに溜まっていたダンプカーが出ていき、きれいに洗われていないタイヤの赤土で汚れた出口前を、作業員たちが洗い流していた。
午後8時頃、ガット船・高砂丸が桟橋を離岸していた。
今週は16日(水)~18日(金)の3日続けて、本部港塩川地区では土砂の積み込みが行われていないとのこと。安和と比べて波が高く、ガット船が安全に接岸して作業をしにくいようだ。
午前中、実家の裏庭で作業をしていたら、フタオチョウが地に落ちて飛び立てないままもがいていた。半月ほど前に写真や動画を撮った蝶だろうか。翅が傷つき痛々しかったが、こうやって最期を迎えるのも自然の摂理だ。