日本政府・沖縄防衛局がK9護岸の工事を開始してから、25日(日)で4年を迎えた。砂浜に根固め用袋材を5個置いて、埋め立て着手、と大々的に宣伝したのだが、4年の間に辺野古側海域が護岸で囲われ、埋め立てによって海は完全に破壊された。多くの魚介類が埋め殺され、ジュゴンの餌場だった海草藻場も消失した。
沖縄の民意を踏みにじり、工事の強行を続けた日本政府・沖縄防衛局に怒りが沸々と込み上げる。同時に、工事を止めきれなかったことへの口惜しさと情けなさも覚える。辺野古側と大浦湾側では埋め立て区域の深さが違うから、導入された土砂の量を数字で見るだけなら、まだ数パーセントでしかない。しかし、辺野古側の区域は取り返しがつかないほどに破壊されてしまった。
台風2号の影響で、時折雨が降るあいにくの天気だったが、24日は午後2時から60人余の人が集まり、松田ぬ浜で4年の節目の抗議集会を開いた。言うまでもなく、新型コロナウイルスの感染予防には万全の注意を払ってのことだ。当初は海上集会の予定だったが、天候不良により浜での集会に切り替えられた。困難な時期にもかかわらず、企画を具体化し、準備を進めた皆さんに感謝したい。
沖では5~6メートルの波がリーフで白く砕けていた。まだ4月なのに台風の影響で、今週は埋め立て作業がまったく進められなかった。辺野古の龍神も怒っているのだろう。これから海水温が上がれば、台風はさらに沖縄に接近する。沖縄防衛局が思うように工事は進まないはずだ。
自然の力に頼るだけでなく、人の力でも工事を止めないといけない。そのためには多くの人が、抗議行動の現場に参加する必要がある。どういう場所で、どういう行為が新型コロナウイルス感染のクラスターを発生させているのか。それを踏まえて感染予防を徹底し、各自の条件に合わせ、多様な形で抗議を続けたい。