24日(水)は久しぶりに辺野古の海でカヌーを漕いだ。沖縄県独自の緊急事態宣言が発せられる中で、カヌーによる行動は控えていた。緊急事態宣言は2月28日(日)までの予定なので、解除された後の抗議行動再開に向けて、今週はカヌーの練習を行う。
午前8時40分頃、松田ぬ浜をカヌー5艇で出発し、オイルフェンス沿いに辺野古崎まで漕いだ。向かい風が強かったが、その分いい練習になった。
この日は朝、ガット船6隻(第百三十六伊勢丸、marumasa3号、かいおう丸、栄雄丸、清明、鶴美丸)が大浦湾に入り、1隻(松龍丸)が出て行った。前日からの残りは2隻(美鍛丸、進朋)で、順次、ランプウェイ台船とデッキバージに土砂を積み替えていた。
午前9時13分頃、辺野古崎付近に来た時には、K8護岸ではランプウェイ台船・屋部5号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。K9護岸では2隻の台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
平和丸がK9護岸の様子を確認しに行っている間、長島近くでカヌーの練習をしながら待機した。
午前10時12分頃、辺野古の沖を低空飛行で問題となっているMC130J特殊作戦機と思われる飛行機が北上していった。今日はそれほどでもなかったが、以前から驚くほどの低空で北上する機影を時おり目にしてきた。座間味島や辺戸岬での低空飛行の映像がインターネットで公開され、マスコミもやっと大きく取り上げるようになった。
沖縄人や日本人を米軍は見下している。やりたい放題の訓練をしても、大した反発は出ない、抗議行動もたかが知れている、米軍の駐留が脅かされることはない、そのうち不満もおさまる、その程度の認識ではないのか。米軍が、このままではまずい、と思うほどの抗議がなければ、何も変わらない。
辺野古崎付近で建設中の倉庫といわれる建物は、鉄骨がさらに海側に伸ばされ、屋根が長くなっていた。床面積は大型の体育館ほどになっているのではないか。
K3護岸の嵩上げ工事は、K2護岸との空き部分まで壁の型枠が作られている。
完成した壁の前には、消波ブロックを設置する作業が進められている。
午前中、風は強かったが、空にはほとんど雲が見当たらず、沖縄では珍しいほどの快晴だった。海の色も鮮やかだったが、辺野古の海は醜い壁と消波ブロックで分断されてしまった。
だが、それで諦め、泣き寝入りするわけにはいかない。カヌーによる抗議行動再開に向けて、練習に参加してほしい。
辺野古からの帰り、ヤンバルの森は新緑で輝いていた。