12月16日午前10時から名護市議会で追加議案として、渡具知武豊名護市長が〈議案第79号/公有水面埋立変更承認申請書に関する意見について(辺野古地先)〉を提案しようとしている。そこで示されている渡具知市長の意見は以下のとおりである。
〈 公有水面埋立変更に関する意見
令和2年11月27日付け沖縄県諮問土第20号及び沖縄県諮問農第7号による諮問に対し、下記の意見を述べます。
記
名護市辺野古地区地先を埋め立てて普天間飛行場代替施設建設のための造成用地(作業ヤード)として使用することを取りやめ、埋立区域から名護市辺野古地先を削除する埋立地の用途の変更については、異議はない 〉
たったこれだけだ。余りにお粗末ででたらめな内容にあきれ、怒りを覚えずにいられない。辺野古漁港周辺の埋め立てが取りやめになったことに言及しているだけで、大浦湾の軟弱地盤の問題をはじめ、承認変更に関わる諸問題についてはいっさい触れることなく、賛否を明らかにすることもない。市民の意見も無視し、辺野古新基地建設によって生じる市民への影響を考慮しようともしない。渡具知市長は名護市民の代表として恥ずかしくないのだろうか。
名護市民はこんなでたらめな渡具知市長の意見を許してはならない。16日の追加議案の審議はもとより、議会傍聴が呼びかけられている。美謝川切り替えに向けたボーリング調査の問題を含め、渡具知市長への批判を各団体、グループ、個人で波状的に行いましょう。
上の写真は12日午後3時半頃の大浦湾の様子だ。デッキバージの使用が始まっていて、ガット船から移された土砂が載っていた。これを満杯にしても2日分あるだろうか。
K9・K8護岸ともに土砂の陸揚げが行われていたが、K9護岸に設置されたの同じスパッド台船が湾内に用意されていた。K8護岸に設置するものだろうか。
14日(月)は土砂投入から2年の節目となり、海上では抗議集会が予定されている。日本政府は埋め立てを加速しようと必死だが、2年たってもまだ辺野古側の埋め立てさえ終えきれていない。壁の高さまで土砂で埋めるには、あと何年かかるのか。
渡具知市長がいくら「不都合な事実」から目をそらそうとしても、市民は黙っていない。自らの無能さと卑怯さを満天下にさらすだけだ。