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Channel: 海鳴りの島から
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辺野古ゲート前抗議行動/大浦湾に3日続けてガット船が入らず

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 2日(木)は天候が悪く海上行動は中止となったので、午前8時55分頃、キャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、1回目の資材搬入に抗議する座り込みに参加した。小雨が上がった曇り空の下で、40人ほどの市民が今日も、新基地建設反対の意思を行動で示している。

 11月30日に米軍は、新型コロナウイルスの感染者が72人出たと発表している。沖縄県民との接触はない、としているが、基地従業員や基地周辺の住民からは不安の声が上がっている。隔離されているという米兵たちが、基地内でどのように過ごしているのか。沖縄県は確認のしようがない。

 今日もミキサー車や生コンプラントの原料(砂、バラス)、工事用資材などを積んだ車両が、渋滞を作り出しながら大量に入っている。埋め立て工事だけでなく、キャンプ・シュワブ内では建物の建設工事も多く、足場板や内装材ほか多様な資材が搬入されている。

 工事車両が途切れる合間には、ゲート前でデモ行進とシュプレヒコールを行い、強行される工事への怒りをぶつけた。このあと、辺野古ダムの方に移動し、美謝川切り替えのボーリング調査に対する抗議も行った。

 ゲート前の座り込みに参加する前、午前8時20分頃に豊原の高台に行き、辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・明神3号が接岸していて、土砂の陸揚げが始まっていた。ダンプカーで運ばれた土砂は、②工区のK1護岸とK2護岸の境目近くに投入されていた。

 K4護岸ではゲートから入ってくるミキサー車を待ち、生コンの打設の準備がなされていた。

 午後1時頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸ではクレーン付き台船が、護岸先端に設置されたスパッド台船のスパッド(赤白の支柱)を入れ直す作業を行っていた。スパッド台船の設置位置の修正を行ったのだろうか。詳細は不明だが、調整に手間取っているのか、新しい方式での土砂陸揚げは、まだ行われていないようだ。

 K8護岸では、接岸している明神3号の土砂は無くなっていたが、次の台船との入れ替えがすぐには行われなかった。前日も入れ替えが行われたのは午後2時頃だったという。

 今週は沖縄島周辺の海が荒れているためか、月曜日から3日連続してガット船が大浦湾に入っていない。marumasa2号と第八藤進は金武湾にとどまり、他のガット船は塩川沖に停泊を続けている。

 安和や塩川でいくら土砂を積み込んでも、大浦湾に移動できないのでは意味がない。土砂がはけないので空船がなく、次の積み込みができない状態となっている。安和の琉球セメント新桟橋では、セメント船が接岸していた。

 自然は人間の思い通りにはならない。海上に土砂の仮置き場を作ったとしても、海が荒れて補給ができなければ、いずれ土砂切れとなる。ガット船やランプウェイ台船の安全な航行を考えれば、大浦湾内に設置できるバージ船の数も限られるはずだ。沖縄防衛局が机上で考えるほど、問題解決は簡単ではないだろう。

 


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