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Channel: 海鳴りの島から
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美謝川の河口切り替えに向けたボーリング調査に抗議

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 12月2日(水)、辺野古ダム周辺では今日も美謝川の河口切り替えにむけたボーリング調査が行われた。国道329語線沿いの歩道からも作業の一部が見え、地面に杭を打ち込む音が響いていた。

 調査は複数個所で行われていて、新たな場所でも単管を組んで準備が進められている。

 辺野古ゲート前で1回目の資材搬入に対する抗議行動を終えたあと、座り込みに参加していた市民は辺野古ダムの方に移動し、ボーリング調査に対して抗議した。

 辺野古ダム周辺の森には貴重な動植物が生息している。小さな川の流れが国道下の暗渠に続いているが、計画では、いずれダムからこの付近まで暗渠が造られ、大浦湾まで続く新たな水路が開かれる。そのために大規模な森林伐採が行われ、辺野古ダム周辺やキャンプ・シュワブ内の自然が破壊される。

 辺野古新基地建設で破壊されるのは海だけではない。森もまた破壊され、そこに住む動植物、昆虫、水生生物の命も絶たれる。辺野古ダム周辺には集落跡や宿道(すくみち)などの文化財もある。新基地建設はそれらを破壊するだけでなく、ダムの水を機体の洗浄などの軍事目的で使用することになる。

 全員で調査の状況を確認したあと、辺野古弾薬庫近くの第2ゲート付近で、ボーリング調査に抗議する集会が開かれた。平和運動センターの山城議長の発言のあと、北上田さんが美謝川切り替えの問題点や名護市の対応、沖縄防衛局の動きなどについて解説した。

 集会の様子を米軍の憲兵隊や警備員が監視していた。

 山城議長からは、この付近もこれから抗議の場所となる、どうやって切り替え工事を阻止していくかを考え、多くの団体で名護市や防衛局に申し入れをしよう、との呼びかけがなされた。

 美謝川は辺野古ダムから大浦湾の埋め立て予定区域に流れ込んでいる。新基地建設のため大浦湾を埋め立てるには、まず美謝川の河口を埋め立て区域外に切り替えなければいけない。小さな川だがその持つ意味は大きい。それ故、名護市長選挙でも大きな焦点となってきた。

 渡具知市長は新基地建設に対する賛否を曖昧にし続けてきた。しかし、腹の内は新基地容認であり、それを出さずに沖縄防衛局のボーリング調査を黙認している。今後も自らの判断を曖昧にしたまま、沖縄防衛局と裏で調整し、工事を進めさせる可能性が高い。それを許さない市民の取り組みが必要となる。

 今日、ボーリング調査の行われている現場で抗議集会が開かれた意義は大きい。工事の進行を許さず、辺野古ダム周辺とキャンプ・シュワブ内の森を守るためにちばらなやーさい(頑張りましょう)!

 

 

 


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