11月も最終日となった。30日(月)は風が強く、カヌーによる行動は中止となった。
午前7時55分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には、先週の土曜日に土砂の陸揚げをしていた明神3号がそのまま接岸していた。いったんその場を離れたあと、8時15分頃に戻った時には、明神3号は離岸していた。ただ、次の台船が8時半を過ぎても接岸しなかった。
海上から監視したメンバーの話では、9時頃になって屋部7号が接岸したとのこと。土砂陸揚げの開始が、いつもより半時間以上遅れたようだ。
午前8時50分頃、キャンプ・シュワブの工事用ゲート前に行き、1回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。今日も朝から30数名の市民が集まり、ゲート前に座り込んで新基地建設の強行に抗議した。
国会では菅首相が相も変わらず「普天間の危険性の除去」だの「辺野古が唯一の解決法」などという言葉をくり返している。沖縄の中で「危険性」をたらい回しし、辺野古新基地建設に反対する沖縄の民意は、はなから無視をする。政府の試算でも完成まで十数年かかるというのは、その間「危険性」を放置することでしかない。
最後は機動隊に力尽くで排除される市民もいたが、そこまでやらずにいられない思いがある。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、高齢者たちにもこのような行動を強いているのは、日本政府の強権的な姿勢である。
毎日莫大な予算が浪費されている。即刻工事を中止し、感染症対策や経済的に困窮する市民の救済に予算を回すべきだ。
生コンのミキサーを中心に圧送ポンプ車、ショベルカー、護岸嵩上げ用の鉄筋、砂やバラス、型枠材、内装材など、重機や建設用資材を積んだ車両が100台ほどゲートに入っていった。
午前10時半頃、再び豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部7号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。ダンプカーで運ばれた土砂は、K1護岸近くに投入されていた。
K4護岸では嵩上げ工事が続けられていて、ミキサー車から生コンが型枠に圧送されていた。
テント2に戻って、周辺の木々の整備などを行ったあと、午前11時半頃から瀬嵩の海岸や森の上で大浦湾の様子を見た。
K9護岸の先端にスパッド台船が設置されていた。ランプウェイ台船を2隻同時に接岸し、土砂の陸揚げ量を増やすためだ。実際にランプウェイ台船2隻接岸したとして、土砂を運ぶ車両はどれだけ増やせるのだろうか。土砂投入から2年近くが経とうとするいま、このような措置をとること自体が、工事が難航していることを示している。
一方で、スパッド台船の設置だけでも莫大な経費がかかっているはずだ。埋め立てに関わるゼネコン、運搬業者、土砂販売業者などの金儲けのために、湯水のように税金が使われている。それらと繋がる政治家たちも、いろいろな手口で利益を得ているはずだ。
新型コロナウイルスで苦しむ庶民をバカにしているとしか思えない。怒りと抗議の声を各所から上げよう。玉城県政も黙って見ていてはいけない。
瀬嵩側ではクレーン付き台船が、黄色いブイのようなものを浮かべていた。海上の仮置き場となるバージ船の設置に向けた準備なのか、注意を要する。
K8護岸では、屋部7号の土砂陸揚げが終わろうとしていた。
ガット船は3隻(marumasa2号、聖嶺、栄雄丸)が停泊していた。手前の黄色い煙突の船はサルベージ船。