12日(木)は海上の風が強く、通常の海上行動は中止となった。ただ、久しぶりに参加したメンバーもいたので、カヌー7艇で松田ぬ浜を出発し、カヌー練習を行った。
K4護岸付近まで来ると北風を正面から受け、前に進むだけでもかなり力がいる。K4護岸上では嵩上げ工事の準備が進められていて、生コンの圧送パイプが2か所に設置されていた。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが始まっていた。
辺野古崎に近づくにつれ風が強くなり、遅れるメンバーも出てきたので、K4護岸沿いの途中まで漕いで引き返した。
戻りながらK3護岸からK1護岸にかけての様子も見た。K2護岸からK1護岸にかけては、嵩上げ工事が終わりかけており、壁の前に消波ブロックを積む作業が行われている。ゲートから連日、生コンのミキサー車が大量に入ってくるが、嵩上げ工事と消波ブロックの作成に使用されている。
松田ぬ浜を出発して辺野古崎に向かう途中、米兵1人がキャンプ・シュワブの陸地に向かって泳いでいるのが見えた。そのあと、米兵2人が溺れたとのことで、基地内の砂浜では救急車や消防車、MP車両がサイレンを鳴らして集まり、浜辺には米兵のほかに海保の姿も見られた。
捜索の邪魔になってはいけないので、カヌーチームはすぐに松田ぬ浜に戻った。後から無事に救出されたとの報を聞いた。不幸な事態にならなくて何よりだった。
練習を終えたあと、テント2周辺の木の枝を片づけたり、浜のゴミ拾いなどをして、午後1時17分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部3号が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。K9護岸のを含めて運ばれてきた土砂は、②-1工区に投入されていた。
護岸の嵩上げ工事も進められていて、K4護岸ではゲートから搬入された鉄筋をトレーラーから降ろしたり、型枠を組む作業が行われていた。
K2からK1護岸にかけては、完成した壁の前に消波ブロックを設置する作業も行われていた。
午後1時41分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でも土砂の陸揚げが行われていた。
ガット船は聖嘉、聖嶺、聖祐の3隻が停泊し、ランプウェイ台船に土砂の積み替え作業を行っていた。
沖縄島周辺の波が高いせいか、午後11時過ぎの段階で大浦湾には3隻がとどまったままで、塩川沖のガット船17隻も移動の動きがない。