25日(金)はカヌー8艇を安和の琉球セメント新桟橋まで運び、ゴムボート・ハクイとともに海上から、辺野古の埋め立てに使用する土砂の積み込みに抗議した。
午前8時40分頃、安和の現場に着くと新桟橋では、ガット船・第八高砂丸が土砂の積み込みを行っていた。大浦湾に入るガット船では最大の船で、積み込みに時間がかかるので、その間、出入り口で行われている土砂の搬入に対する抗議行動に加わった。
この日は那覇の島ぐるみ会議の皆さんが駆け付けていて、左折して強引に入ってくるダンプカーに対して、特に厳しく抗議していた。本部行きの観光客が増えると、車が連なってきて右折で入りにくくなる。そのため、わざわざ遠回りしてUターンし、左折で入ろうとしている。
赤土まみれの土砂を山盛りに積んだ過積載車両も目立つ。構内の仮置き場には土砂が山積みになっていて、ガット船に積み込んだ分の補充が間断なくなされている。辺野古の海・大浦湾を守るため、積み込みを止めるには多くの人が集まるしかない。ヤンバルに来た際に、1時間でもいいから抗議行動に参加してほしい。
第八高砂丸への積み込み状況を見ながら、午前10時に浜を出発し、新桟橋に向かった。6艇は新桟橋付近でカヌーを固定し、2艇は自由に漕い抗議行動を展開した。
午前10時59分頃、土砂の積み込みが終わり、ベルトコンベアーが第八高砂丸から離れた。引き続きクレーンで土砂を均す作業が行われ、ハッチが閉められたあと、午前11時14分頃に海保が海に入り、カヌーの規制、排除が始まった。
カヌーの固定の仕方は各メンバーが工夫を凝らしているが、全艇が解除されて新桟橋の下から出されたのが午後12時20分頃だった。1時間以上粘ったことになる。そのあと自由に漕いでいるメンバーが抗議を続け、第八高砂丸が離岸して沖に向かったのは、午後12時40分頃だった。
入れ替わりに、この日2隻目の清明が着岸し、午後1時3分頃から土砂の積み込みを開始した。海上行動メンバーは海岸で昼食を取ったあと、辺野古に戻って片づけをし、行動を終えた。
午後4時頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸ではランプウェイ台船・呉屋3号が土砂の陸揚げを終え、離岸するところだった。K9護岸から運ばれてきた土砂が、②工区の中央付近に投入されていた。
②-1工区のN5護岸とK4護岸が接する付近では、引き続きショベルカーによる作業が行われていた。両側に積まれているのは、掘り出した土砂だろうか。
K2護岸では、完成した壁の前に消波ブロックを積み上げる作業が行われていた。ゲートからはいるミキサー車は、嵩上げ工事に使用されるだけでなく、消波ブロックの制作にも使用されている。
新型コロナウイルスの感染拡大で困窮化する市民をよそに、辺野古新基地建設は巨額の利権を生み出す場と成り果てている。毎日億単位の予算が浪費される現状を1日も早く止めなければならない。
午後4時7分頃,瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げが行われていた。
K8護岸は呉屋3号が離岸していたが、午後4時26分頃、新たに土砂を積んだ台船がK8護岸に向かっていた。こういう時間から着岸するのは残業をするためだろうか、と思ったが、そこまでの確認はできなかった。それでも、沖縄防衛局の土砂陸揚げ・投入が加速しているのが分かる。
ガット船は3隻(かいおう丸、聖嘉、進朋)が停泊していた。前の2隻は土砂を積んだままで、明日の朝から台船に積み替えを行うのだろう。ゲートからの資材搬入は土曜日はないが、海上での作業は土曜日も行われている。