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Channel: 海鳴りの島から
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辺野古利権のばらまきによる沖縄県民のからめとり

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 10日(木)は午前中、所用で名護市役所に行った際に、入り口脇に置かれた辺野古新基地建設に関する「埋立地用途変更及び設計概要変更承認申請書」を閲覧してきた。メディアやインターネット上で重要な箇所が取り上げられ、色々と説明もなされているが、自分の目で確かめて自分の頭で考えないことには、抗議行動を進めるうえで役には立たない。今後、どこが、どのように工事が進められていくかを知る上でも、繰り返し読んでいかなければ、と思う。

 一点だけ感想を書くと、埋め立てに使用する材料が「海砂、岩ズリ、山土」から「岩ズリ、山土、浚渫残土、公共残土、リサイクル材」に変更されている。岩ズリは県内(国頭、北部、南部、宮城島、宮古島、石垣島、南大東島)、九州西部(鹿児島県、熊本県、長崎県、佐賀県)から採取・搬入される。山土は「キャンプ・シュワブ既存陸上部の整地及び辺野古ダム周辺」から、浚渫残土は「本事業の施工区域」から、公共残土とリサイクル材は「沖縄県内」から採取すると変更されている。

 材料の種類が増え、採取場所が沖縄県内で広域化することによって、埋め立て事業に関わる県内企業が大幅に増えるわけだ。辺野古利権を県内各地にばらまくことによって、辺野古新基地建設に賛成する企業、県民を増やそうという目論見が明白である。次の県知事選挙で辺野古新基地を推進する知事を生み出すために、莫大な税金を使って県民のからめ捕りが行われようとしている。

 どんなに反対しても基地は造られる。だったら政府の言うことを聞いて、取れるものを取った方がいい。現実主義という名の諦め、屈服、妥協がはびこり、長い物には巻かれろ、という時代主義が広がっていく。そんな県民が増えて政府の思うがままになれば、沖縄にどんな将来が待っているだろうか。そんな沖縄にしたくなければ、自ら力を尽くして踏ん張るしかない。

 午後12時47分頃、名護市安和に行き琉球セメント新桟橋の様子を見た。午後1時15分頃まで見ていたが、新桟橋には石炭の運搬船が接岸し、積み荷を降ろしていた。

 台風10号の前に構内から出された赤土混じりの岩ズリが、昨日までに仮置き場に戻されたようで、この日は出入り口とも門扉が閉ざされ、土砂の搬入は行われていなかった。

 午後1時半頃、本部港塩川区に行った。こちらも土砂の積み込みは行われていなかった。

 塩川沖には14隻のガット船が停泊していた。空船は1隻だけで、他は土砂を積み込んでいて、いつでも大浦湾に迎える状態だ。

 先に大浦湾に入ったガット船もあり、インターネットで調べると、かいおう丸、聖祐、聖嘉、清明、第二十八旭丸が現時点で停泊している。また、marumasa2号と第八そうほう丸が塩川沖から大浦湾に向けて移動中のようだ。


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