12日(水)は午前8時半頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を確認してからキャンプ・シュワブのゲート前に行った。朝っぱらから強烈な日差しだったが、今日も資材搬入に抗議し、有志による座り込みが行われた。
この日は午前中、埋め立て工事や護岸の嵩上げ工事は行われていなかったが、埋め立て工区で使用する栗石などの資材が搬入された。
また、新基地建設に関連し陸上部で進められている工事は行われていて、生コンやアスファルト舗装の材料、縁石、足場、型枠の材料、重機類などが次々とゲートに入っていった。
沖縄は今日も65人の新型コロナウイルス感染者が出ていて、米軍関係者からも3人の感染者が出ている。医療体制がひっ迫し、高齢者や基礎疾患がある人まで自宅待機を強いられている。10万人当たりの新規感染者は42・90人で、2位の東京都の16・81人を2倍以上上回っている。
こういう深刻な状況下で、あえて新基地建設を強行し続ける日本政府・沖縄防衛局は、工事の遅れを取り戻すためなら作業員や抗議する市民、警察や警備員から感染者が出てもやむを得ない、という判断なのだろう。
しかし、そうやって強引に工事を進めれば進めるほど、沖縄県民の怒りと反発、不信感は高まっていく。基地あるが故の危険と犠牲を沖縄県民は身をもって知らされるのであり、日本政府と沖縄防衛局は必ずしっぺ返しを食う。
午前10時33分頃、ゲート前から豊原の高台に移動し、辺野古側埋め立て工区の様子を見た。ふだんなら土砂を積んだダンプカーがK8・K9護岸と往復し、K2・K4護岸では嵩上げ工事が行われている時間帯だが、この日は工事の動きがまったくなかった。
埋め立てに使用するブルドーザーやローラー車は、きれいに並べて片づけられていた。作業員の姿も見られず、何か工事を急に止める事態が起こったのでなければ、埋め立てに関しては1日早くお盆休みに入ったのか、と思った。
午前10時58分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸には空のランプウェイ台船が接岸していて、他に土砂を積んだ台船もあったが、陸揚げの動きはなかった。
ガット船は前日の午後に入った5隻(松龍丸、聖祐、聖嘉、かいおう丸、寿鷲丸)が停泊していたが、土砂の積み替えなどの動きはなかった。小型の作業和船やタグボートが動いているくらいで、埋め立てに関連する作業は見られなかった。
午前11時18分頃、名護岳から安和の琉球セメント新桟橋を見ると、栄雄丸が接岸していたので、土砂の積み込み作業は行われていたようだ。