6月も最終日を迎えた。30日(火)は安和の琉球セメント新桟橋で抗議行動を行う予定だったが、石炭船が接岸していて、ガット船の作業はないとの連絡があった。辺野古の海は風が強く、カヌーで出るのは厳しかったので、平和丸と不屈に乗って海上から工事状況を監視した。
午前8時40分頃、辺野古崎付近から見ると、K8護岸、K9護岸ともに土砂を積んだランプウェイ台船が接岸し、ダンプカーが乗り込んで土砂の陸揚げが始まっていた。K8護岸に接岸していた明神3号は積んでいた土砂が少なく、9時40分頃には陸揚げを終えて離岸していた。
午前8時45分頃、ガット船3隻(第二十八旭丸、清明、聖嘉)が大浦湾に入った。前日から残っている第八藤進とともに、午前中、ランプウェイ台船に土砂の積み替えを行っていた。
K9護岸の様子を見たあと、カヌチャリゾート沖でジュゴンの鳴き声の調査を行なっている船の様子を見た。これまではフロート内で赤い旗を掲げた船1隻が、鳴き声を観測・記録する機器とつながっているらしい標識の近くに停泊していた。
今日見ると、カヌチャ沖に並んでいる黄色いブイに係留した警戒船数隻にも赤い旗が掲げられ、後方に赤い標識が見えた。ジュゴンの鳴き声を観測・記録する機器を増やし、調査地点を広げたようだ。
前日、29日に②-1工区のK4護岸上で、型枠に生コンを圧送していた所に船で近づき、様子を見た。排水工事と関係があるのかとも思ったが、何を造っているかは土木の専門家の皆さんに説明をお願いしたい。
同じような工事はK2護岸とK3護岸の接続部付近でも行われている。まだ消波ブロックが設置されていない所で、その両側に鉄筋が組まれている。護岸の内側はダンプカーが埋め立て土砂を運ぶ道路となっているので、その合間に生コンの打設作業が行われそうだ。
草刈り作業を行ったあと、午前11時52分頃に豊原の高台から埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には2隻目のランプウェイ台船・屋部3号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。ダンプカーは主にK2護岸側から土砂を投入していた。
一番下の写真で、N5護岸越しの②-1工区に、大型の排水管らしきものが置かれているのが確認できる。手前の②工区には別のパイプが置かれ、作業が行われていた。
午後12時36分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。2隻目のランプウェイ台船が土砂の陸揚げを行っていた。
沖縄県議会の議長選出をめぐって、与党が分裂し、野党による攻勢が強まっている。県議選だけではない。沖縄戦没者追悼式をめぐる対応や万国津梁会議の委託、人選、辺野古新基地問題についての姿勢など、玉城知事のこれまでのあり方に疑問を抱く人は、知事本人が考えている以上に増えているはずだ。
基地問題で米国訪問や全国行脚をするのもいいが、玉城知事がそれよりも優先しないといけないのは、沖縄県内をくまなく歩き、各島々で暮らす住民と繋がりをつくることだ。国会議員ではなく県知事なのだから、地方政治家として沖縄内部で根を張っていかなければ、2年後は危うい。