7月に入った。1日(水)は朝、安和の琉球セメント新桟橋では、まだ石炭を陸揚げする運搬船が停泊しているとのことだったので、予定を変更して辺野古で海上行動を行った。
カヌー8艇で松田ぬ浜を出発し、辺野古崎に向かった。海が荒れて本部港塩川区での土砂積み込みが中止となったり、安和では石炭船が新桟橋を使用したりで、この日はガット船1隻(美鍛丸)が大浦湾に入っただけだった。
土砂の補給が間に合わなくなっており、K8護岸では空のランプウェイ台船が停泊したままで、次の台船との入れ替えが遅れた。いつもなら午前8時半には土砂の陸揚げが行われているが、9時半を過ぎてもその動きがなかった。
午前9時35分頃から2隻目の台船・明神3号と入れ替えが始まったが、積んでいる量はわずかだった。明神3号が近づくのに合わせて、カヌー8艇でオイルフェンスを越え、埋め立て工事に抗議した。
いつものように海保に拘束されたが、本来、海を守るべき海保が海を破壊し、米軍に奉仕している。米国に隷従する日本政府の姿勢を体現している。情けない。
②-1工区のK4護岸上では、今日も型枠に生コンを打設する工事が行われていた。まだ鉄筋だけのものを含めて5基が、一定の間隔を置いて造られようとしている。
インターネットで調べると、関西国際空港で行われている護岸のかさ上げ工事に似ている。型枠の規模は違うが、一定の間隔をあけて歯抜け上に型枠をつくるのは、打設後のコンクリートの温度変化や既設護岸の拘束を抑えてひび割れを防ぐためらしい。
と、知ったかーして書いてるが、しょせん素人にはよく分からないので、あとで専門家の意見を聞いてみたい。
最近は天候が不安定で海に出られない日が多い。この日も海保のゴムボートで松田ぬ浜に戻されたあと、午前11時前から雨となり、午前中で海上行動を切り上げた。それでも、短い時間の中で抗議ができたのはよかった。
カヌーを片付けたあと昼食を取り、松田ぬ浜に流出した石やサンゴを片づけた。午後1時28分頃、豊原の高台から埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には2隻目のランプウェイ台船・屋部3号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
土砂はK2護岸とK3護岸の境目付近から海に投入されていた。まだ消波ブロックが設置されていない付近で、護岸上では型枠をつくる作業が進められている。
午後1時47分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸には空のランプウェイ台船が接岸したままとなっていて、土砂の陸揚げが止まっていた。いつもなら午前11時半頃から2隻目との入れ替えが行われるが、大浦湾には空のランプウェイ台船があるだけで、次の用意ができていなかった。
美鍛丸が明神3号に土砂の積み替えを行っていたが、午後2時を過ぎても作業は終わらず、K9護岸での土砂陸揚げには時間がかかりそうだった。
安和の琉球セメント新桟橋や本部港塩川区での土砂積み込みが遅れると、大浦湾では土砂切れとなり、陸揚げができなくなる。当然、埋め立て工区への土砂投入もできない。ガット船の大きさにもよるが、工事を滞りなく進めるに沖縄防衛局としては、毎日4隻は大浦湾に入れたいはずだ。
焦りにかられた沖縄防衛局は、安和での積み込みを夜8時頃まで行い、残業が常態化している。抗議行動も8時まで行われ、市民の負担も大きい。私もなかなか行けないのだが、夕方から時間の都合がつく方は、ぜひ安和に足を運んでほしい。
香港市民の自由が圧殺され、中国・習近平政権の醜悪な姿が露出した1日となった。特権階級と化した中国共産党の幹部らが、私益を守るために独裁を強化する。何が国家の安全維持か。
東アジアで覇権を拡大する中国への対抗として、沖縄の米軍基地・自衛隊基地の強化が進められる。中国であれ日本であれ米国であれ、権力者が守るのは自らの特権的利益であり、そのために市民の自由や人権など簡単に踏みにじられる。油断をすれば、日本もいつか中国のようになるのだ。