29日(月)はカヌー4艇と抗議船・平和丸1隻で海上抗議行動を行った。辺野古崎に向かってカヌーを漕ぎながらK4護岸を見ると、両側から設置が進められていた消波ブロックはほぼつながり、あと数個で完成するところまで来ていた。
沖から近づいてきたガット船3隻(聖祐、第八藤進、丸政3号)が、大浦湾に入っていった。
長島の間を抜けて大浦湾に出ると、先週入ったガット船・marumasa1号が、ランプウェイ台船・明神3号に土砂を積み替える作業を行っていた。もう1隻残っていた第八高砂丸も含めて、計5隻のガット船が土砂をランプウェイ台船に移した。
午前8時45分頃、カヌーでK8護岸の前を通過したときには、すでにランプウェイ台船が着岸し、ダンプカーが乗り込んで土砂の陸揚げが行われていた。K9護岸でも同じく土砂の陸揚げが行われていて、②工区への投入が進められた。
②-1工区のK4護岸の上に型枠が組まれ、生コン車が何台もやってくると、ポンプ車で打設作業を行っていた。
この日は久しぶりに参加したメンバーもいたので、現場の状況を確認しながら漕ぐことを中心に行動した。
長島で休憩を取ったあと、午前11時10分頃に松田ぬ浜に戻った。途中、K4護岸を見ると、あと1、2個で消波ブロックの設置が終わるところだった。
午後1時44分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には屋部5号が接岸し、陸揚げされた土砂が②工区のK2護岸側や、仮設道路の中央付近から海に投入されていた。
現場は大量の工事車両が行き来し、目に見えて埋め立て範囲が拡大している。大浦湾の軟弱地盤の問題が取りざたされるが、いま進行している辺野古側の工事から目をそらしてはいないか。この現実を止めきれないで、先の話ばかりするのは逃げでしかない。
K4護岸そばの大型クレーンは、消波ブロックの設置を終えて作業員の姿もなかった。
手前のK2護岸とK3護岸のつなぎ目付近でも、護岸上に型枠のようなものが組まれていて、作業員が動き回っていた。ここに何が作られようとしているのか、注意して見ておきたい。
②-1工区のK4護岸上では、午後も工事が続けられていた。②工区には黒いパイプが運び込まれていた。N5護岸の上には、赤土ろ過装置のようなものも見える。
午後2時12分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K9護岸でも土砂の陸揚げが行われていた。まだ量が多いので、お昼頃にランプウェイ台船の入れ替えが行われたのだろう。
午後2時15分頃、ガット船・聖祐が土砂の積み替えを終えて、ランプウェイ台船から離れだした。第八藤進とmarumasa3号は、すでに積み替えを終えて待機していた。
ランプウェイ台船には、明日の分の土砂も確保されていた。これでもガット船が1日大浦湾に入れないと、翌日分の土砂は切れる可能性がある。安和の琉球セメント新桟橋や、本部港塩川区での抗議行動を強めて、ガット船への土砂積み込みを止めたい。
現時点で工事に影響を与えるには、辺野古や安和、塩川で市民が集まり、行動することが最も重要だ。現場での行動なくして政治は動かない。黒人差別に対する市民の激しい抗議行動を見ている米国の政治家が、沖縄の市民の状況を見てどう考えるだろうか。
新型コロナウイルス対策と熱中症対策をしっかりやって、現場で怒りを示しましょう。