週明けの昨日15日から名護市安和の琉球セメント新桟橋で、ガット船への土砂積み込み作業が再開されている。16日(火)はカヌー9艇を安和に運んで抗議行動を行った。
午前8時45分頃、安和の現場に着くと栄雄丸が土砂の積み込みを行っていた。認定トン数3873トンと掲示された大型のガット船で、土砂の積み込みに時間がかかる。その間、ロープや紐の準備をしたり、桟橋の出入り口で行われている抗議行動の応援に行ったりした。
2か月の工事中断があったあと、いきなり暑い中での抗議行動になっている。今週は暑さに体を慣らすために、午前中の行動にとどめている。栄雄丸の積み込みが遅れて午後に食い込んだことや、サポートの船のトラブルなどがあって、今日はカヌーを固定しての抗議は行わず、新桟橋やガット船の周辺を漕いで状況を確認した。
新桟橋構内の出入り口では、暑さが厳しい中、土砂を運んでくるダンプカーへの抗議が粘り強く行われていた。人数は少なかったが、プラカードやのぼりを手に出入り口を往復し続けている皆さんの中には、高齢の方も多い。新型コロナウイルスや熱中症のリスクに立ち向かい、たたかっている人たちの努力が報われる社会にしなければいけない。
赤土まみれの土砂を運んでくるダンプカーの過積載がひどかった。沖縄県警が注意をしないため、こういう違法行為がまかり通っている。ガット船への積み込みと同時に、仮置き場への搬入も進められている。
新桟橋の入り口にはテイケイの警備員2人が左右に立っている。後ろ手にカウンターを持ち、それぞれ左右から入ってくるダンプカーの数を記録している。沖縄防衛局員が定期的にそれを記録用紙に書き写している。新基地建設でテイケイがやっている業務の一つである。
午後1時37分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。K8護岸には鍛プウェイ台船が接岸し、ダンプカーがひっきりなしにやってきて、②工区の中央部やK2護岸付近に土砂を投入していた。
K4護岸では、引き続き消波ブロックの設置が行われていた。
午後1時58分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。移動する途中、辺野古弾薬庫近くからも様子を見たが、大浦湾には清明、進朋、聖祐、神峰などのガット船が停泊し、ランプウェイ台船に土砂を移し替えていた。
K9護岸でも、この日2隻目と思われるランプウェイ台船が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。
昨日、イージスアショアの配備計画停止が、国会閉会の直前に河野大臣から表明された。安倍政権というのはどこまで姑息で卑劣なのだろうか。地元が反対し、計画が破綻し、住民の安全が図れないのは辺野古も一緒だ。当然のことながら、沖縄からは二重基準への批判が高まっている。
ただ、批判が言葉だけで終わり、基地の運用や新基地建設に直接影響を与えるほどの行動がなければ、日本政府は簡単に無視してすませる。これが沖縄が置かれてきた現実だ。沖縄差別を嘆いているだけでは、差別はなくならない。