Quantcast
Channel: 海鳴りの島から
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

台風対策と羽地内海に避難しているガット船、ランプウェイ台船

$
0
0

 16日(土)は朝、海上行動のメンバーが久しぶりにテント2に集まって、台風対策を行った。

 その前後に、松田ぬ浜や辺野古側埋め立て工区の様子を見たが、湿った南風が吹いて霧が立ち込め、視界が悪かった。工事の中断が続いており、午前10時前の段階で作業の動きは見られなかった。

 午前10時6分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。こちらも霧が出ていて、動いているのは民間の警備船くらいだった。

 午前11時12分頃、羽地内海の様子を見に行った。塩川沖からガット船が避難してきていて、見馴れた船体が並んでいた。

 ランプウェイ台船も多数避難している。大浦湾に土砂を運ぶ屋部3号や、本部港塩川区の土砂積み込みに使われている呉屋5号などが確認できた。

 台風1号が熱帯低気圧に変わって沖縄島に接近する18日(月)までは、このままの状態で避難しているだろう。

 5月12日に北谷町の外貨両替所で、2人組の男が現金690万円を強奪する事件があった。昨日15日に米軍憲兵隊が、嘉手納基地に勤務する陸軍兵と軍属を拘束し、沖縄県警が任意で取り調べを行っている。

 沖縄の施政権が返還されてから48年が経つ。私が小学校6年生の時だったが、事件、事故をくり返す米軍の実態は何も変わっていない。敗戦から75年、ずっと沖縄人に危害を加え、脅かしてきた軍隊は米軍であり、安全保障が聞いて呆れる。

 米兵による犯罪が起こるたびに、日米地位協定の問題が論じられる。だが、日本政府には端から改変しようという気持ちがない。安倍政権など検察人事には手を出しても、米国・米軍には手を出そうともしない。手を出す意欲も勇気もないだろう。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、休業を強いられても補償は得られず、廃業や倒産に追い込まれる。失業者が続出し、生活ができなくなった人が、絶望から命を断っていく。そういう状況が目の前にあっても、莫大な予算を費やして米軍のために新しい基地を造ってやる。それが日本政府だ。

 それでも怒りを行動で表せない沖縄人、日本人は、いくらでも日本政府、米軍からなめられる。インターネットで騒ぐくらいで、反感が高まっても、実際には何もできはしない。そうやって最初から足元を見られているのだ。

 基地引き取りを口にする日本人たちは、それが米軍の犯罪や事故も引き取ることであるのを、自覚しているのだろうか。どうせ実現することはないから、自分の身に危険は及ばない、と高をくくっているのか。

 新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、観光業をはじめ沖縄経済が低迷を続ければ、その弱みを突いて日本政府は、沖縄に揺さぶりをかけるだろう。沖縄人は自らの力で、それを跳ね返していかなければならない。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2937

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>