18日(土)は午後から大浦湾ほか新基地工事現場の様子を見て回った。いつもは土曜日でも土砂の陸揚げ、投入が行われているが、この日の大浦湾は埋め立て工事が止まっていた。海上作業に携わっている労働者が新型コロナウィルスに感染し、同じ建物にいた14人が自宅待機という報道がなされている。
報道を見ていると、キャンプ・シュワブ内に感染者が入り込み、中の建物で感染が拡大している可能性があるので、米軍への説明に窮している沖縄防衛局の姿が目に浮かぶ。自宅待機している14人の中からさらに感染者が出れば、沖縄防衛局の大失態となる。沖縄防衛局は県民には居丈高のくせに、米軍が相手だと途端に卑屈になり、工事を中止しているのだろう。
埋め立て工事は行われていなかったが、何の作業もなかったわけではない。海保の仮設桟橋がある海岸では、クレーン車がフレコンバッグを下ろす作業をしていた。ちなみにこの海岸の近くに海上作業員たちの事務所があり、近くには海保の事務所もあると思われる。
ほかに瀬嵩側の汚濁防止膜付近に作業和船が出て、潜水作業を行っていた。
K9護岸の隣にある砂浜には、新しいオイルフェンスやフロートが並べられていた。古いものとの交換が進められている、作業員の数が少ないので設置作業も止まっているようだ。
ガット船は聖祐、航安丸、神峰、marumasa1号、第八高砂丸の5隻が停泊していた。前の2隻は土砂を積んでいて、後の3隻は空だった。
ランプウェイ台船は7隻が停泊していた。4隻は満載で、残りは少量の土砂が載っていた。
キャンプ・シュワブ内のリゾートビーチでは、米兵たちが海水浴やビーチバレーを楽しんでいた。いったい米軍基地内での感染症対策はどうなっているのだろうか。
マスクもつけずに大声で話している若い米兵のグループを名護市内でも見かける。米国防総省は個別の基地や部隊の感染情報を非公表にし、安倍政権はそれをよしとしている。ここでも米軍隷従であり、沖縄県民の安全は守られていない。
治外法権の米軍基地の危険がここでも浮き彫りとなっている。キャンプ・シュワブやほかの米軍基地で感染が拡大した場合、県民に情報が伝えられないままとなる危険を許してはならない。
土砂の陸揚げがないので、辺野古側埋め立て工区も重機やダンプカーなどの動きはなかった。②区域の中央付近で、数名の作業員の姿が見られたが、何をしているかはよく分からなかった。
辺野古から名護市安和の琉球セメント桟橋に回った。新桟橋には船の姿はなく、出入り口は門扉が閉まっていて、土砂の搬入作業もなかった。
本部港塩川区も土砂の積み込み作業はなく、いつもはランプウェイ台船にダンプカーが乗り込んでいく岸壁では、市民が釣りをしていた。
塩川沖には12隻のガット船が停泊していた。第八丸喜丸、marumasa2号、第十八勝栄丸、美鍛丸、松龍丸、栄雄丸、清明、第二十八旭丸、第百三十六伊勢丸、第八そうほう丸、進朋、寿鷲まるで、すべて土砂を積んでいた。
週明け以降の新基地建設工事について、日本政府・沖縄防衛局は米軍のためではなく、沖縄県民のために工事を中止しなければならない。