17日(金)は午後2時45分頃、本部港塩川区に行き、抗議行動に参加した。辺野古新基地建設で海上での工事に従事している名護市の男性が、新型コロナウィルスに感染している。そのため、17日はキャンプ・シュワブでの工事は中断したが、本部港塩川区や安和の琉球セメント桟橋では、いつも通りに土砂の積み込みが行われていた。
キャンプ・シュワブの工事を一時中断せざるを得なかったのは、感染した労働者が基地内に入り、仕事をしていたからだろう。ゲートでのチェックは役に立たなかったわけだ。同じ建物で仕事をし、自宅待機させられている労働者も感染している可能性がある。キャンプ・シュワブ内から感染が拡大したとなれば、その責任は工事を続けた日本政府・沖縄防衛局にある。
塩川の沖には大浦湾に土砂を運ぶガット船が10隻以上停泊している。どれだけガット船を増やし、大型化しても、陸揚げできる場所がK9とK8の両護岸しかなければ、1日の土砂投入量は限られてしまう。
②工区の埋め立ても当初予定から1年以上遅れることが明らかになっている。日本政府・沖縄防衛局が焦りに駆られて工事を強行し続けようとすれば、受注業者から更なる感染拡大を生み出すだろう。
キャンプ・シュワブ内でクラスターが発生する危険だってあるのだ。連日、キャンプ・シュワブ内に入る数多くの作業員を、米軍や沖縄防衛局が衛生管理できるのか。できるわけがない。
午後4時半頃、本部港塩川区の土砂積み込みが終了したので、安和の琉球セメント桟橋に移動した。ここでも朝からガット船に土砂の積み込みが行われていて、市民が出入り口前で抗議行動尾を行っている。
出口付近では牛歩で抗議を続け、土砂を積んできたダンプカーが採石場に戻るのを遅らせていた。ダンプカーが中に何十台も滞留すると、機動隊が出てきて弾圧を始める。機動隊員は沖縄の青年たちだが、沖縄への米軍基地押しつけによって、いつか被害を受けるのは彼ら自身であり、彼らの家族、友人、知人なのだ。
今この時に米軍や自衛隊の基地被害を受けてはいけないし、次の世代にもその被害を受けさせてはいけない。ヤマトゥの安全と平和のために沖縄を犠牲にする。そういう沖縄差別を許してはいけない。工事現場のウチナンチューから感染者が出ても、工事を続ける日本政府、沖縄防衛局に黙っていられるか。日頃偉そうに言っている沖縄の知識人や基地引き取り論者は何をしているのだ。
午後6時に出口の門が閉まり、この日の土砂搬入は終了した。
この日は琉球セメント新桟橋で、美鍛丸、清明、第二十八旭丸の3隻が土砂積み込みを行った。辺野古の工事が一時中断したせいか、いつもより積み込み量が少なく、早めに終了していた。
日本政府・安倍政権は市民に、外出せずに人との接触を8割避けろ、と言っているが、新基地建設を続行する限り、現場で働く労働者や警備員、県警、海保がそれを守ることはできない。抗議に来ざるを得ない市民もそうだ。沖縄は例外か?