5日(水)は辺野古のキャンプ・シュワブ・ゲート前に行き、2回目と3回目の資材搬入に対する座り込み抗議行動に参加した。工事車両がやってきて緊張が高まるなかでもユーモアを忘れず、機動隊の強制排除が続く間も歌声が絶えなかった。「ゲゲゲの歌」を水木先生に聞かせたかった。
消波ブロックを制作するための生コン車が列をなしてやってくる。工事車両がこれだけ集中すれば、一般車を巻き込んで渋滞が発生するのは当たり前だ。
上の写真と動画は砕石や砂を積んだトラックが集中的にやってきたため、ゲート内が満杯となって入れず、工事車両が国道で待機しているところ。沖縄防衛局による強引な資材搬入が、国道の渋滞と交通の危険をもたらしている。
生コン車のほかに栗石や鉄板を積んだ車両が入っていった。これらは辺野古側の埋め立て工区で、護岸の外側に消波ブロックを設置する大型クレーンの足場を造るための材料だ。
「まるくに」の清掃車が入っていった。これはK8護岸でよく見かける車両で、土砂を陸揚げする前に、護岸の天端に敷かれた鉄板の上の砂利などを片づけている。
午後2時頃、豊原の高台から辺野古側の埋め立て工区の様子を見た。K8護岸にはランプウェイ台船・屋部5号が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。この位置からは見えないが、あとで大浦湾を確認したところ、K9護岸でも陸揚げは行われていたと思われる。
この時間帯、土砂を積んだダンプカーは②区域にやってくると、仮設道路の中央部から広がる区域と、K2護岸とK3護岸の境目付近に土砂を投入していた。
土砂投入と並行して、K4護岸とK3護岸の外側の2か所で消波ブロックを設置する作業が行われていた。K3護岸側はもうすぐ角に到達しようとしている。
午後3時前に再びゲート前に行き、この日3回目の座り込み抗議行動に参加した。時折小雨の降るなか、粘り強く抗議が続けられている。
国会中継で安倍首相の答弁を見ていると、こんなくだらない男のために沖縄は苦しめられているのか、と怒りが込み上げてならない。「桜を見る会」をめぐる答弁の次元の低さは何なのか。こんな男が最長の政権を維持できるのだから、日本という国も堕ちたものだ。
午後3時43分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。小雨が降るなか、K9護岸では土砂の陸揚げを終えたランプウェイ台船をタグボートが引っ張って離岸させた。そのあと、土砂を積んだ次のランプウェイ台船が近づいていたが、土砂の陸揚げが継続されたかは確認していない。
K8護岸も屋部5号の陸揚げが終わって離岸していた。午後4時頃まで見ていたが、この時点では次の台船は来ていなかった。
ガット船は第十八勝栄丸とmarumasa2号がランプウェイ台船に土砂を移していた。ほかにmarumasa3号と清明、神峰が停泊していた。
在沖・在日米軍や自衛隊の強化を狙って、中国の軍事的脅威が喧伝される。しかし、韓国に続いて中国の観光客も激減すれば、沖縄と日本がこうむる経済的打撃は大きい。国際関係はすでにこうなっているのだ。中国の覇権主義には反対すべきだが、もはや排外主義や軍事強化で乗りきれる時代ではない。
日本政府が振りまく「中国脅威論」の根底にあるのは、いざという時には沖縄を切り捨てる、という政治のリアリズムである。沖縄に住んでいて、中国が信じられないのに日本やアメリカを信じるろいうのは、おめでたい、としか言いようがない。