28日(火)は名護市安和の琉球セメント桟橋に行き、カヌー8艇とハクイ、木の葉蝶の2隻で、辺野古埋め立ての土砂を積み込むガット船に対し、海上から抗議した。
午前8時50分頃、カヌーチームが安和に着くと、手前の琉球セメント旧桟橋には琉仁丸が接岸してセメントを積み込み、奥の新桟橋ではガット船・玄周丸が土砂を積み込んでいた。
たびたび指摘しているように、老朽化し破損がひどい旧桟橋の使用を琉球セメントは止めるべきだ。新桟橋は辺野古埋め立てで金を儲けるために、沖縄防衛局と示し合わせて造ったのか。あえて危険な旧桟橋を使って本来業務のセメント積み込みを行う。琉球セメントに企業倫理はないのか。
カヌーチームはすぐにカヌーを浜に下ろして準備を整えると、午前9時10分頃に海に出た。いつものように新桟橋に向かうと、船首、船尾部分に分かれてカヌーを固定し、抗議行動を展開した。
玄周丸の土砂積み込みが終わり、午前10時25分頃、海保による拘束が始まった。カヌー全艇が拘束されて桟橋から離されたのが午前11時9分頃。玄周丸が離岸して沖に向かったのは午前11時20分頃だった。
海保のゴムボートで浜に戻されたあと、護岸に座って昼食をとった。新桟橋には2隻目の第八藤進が接岸し、午後12時から1時の間も休みなく土砂の積み込み作業を行っている。最近は昼休みもなく土砂の積み込みを行っているが、沖縄防衛局は作業員に法規に基づく休憩時間を取らせているのか疑問だ。
昼食後、午後12時40分にカヌーチームは再び海に出た。新桟橋まで行き第八藤進に抗議したが、土砂の積み込みが終わったあと、午後1時55分頃から海保による拘束が始まった。カヌー全艇が拘束されて新桟橋から離されたのが午後2時38分頃。そのあとカヌーを固定していなかったメンバーが抗議を続け、第八藤進が離岸したのは午後2時46分頃だった。
今日は曇り空で沖縄とはいえ、海の上で長時間行動していると体が冷えた。名護では桜祭りが終わったが、夜、花火が打ち上げられていた。週末からはプロ野球のキャンプが始まる。日本ハムがキャンプを行う球場から少し北に向かえば、琉球セメントの安和桟橋がある。観光地沖縄が置かれている軍事植民地の現実も、ぜひ自分の目で確かめ、その打開のために行動してほしい。
辺野古に戻ってカヌーを洗い、片付けたあと、午後4時半頃、豊原の高台から辺野古側埋立工区の様子を見た。そのあと瀬嵩の海岸から大浦湾の様子も見たが、今日もK8、K9護岸を使って土砂が陸揚げされ、海に土砂が投入されている。
国会では、桜を見る会やIR汚職問題などで安倍政権が追及されているが、辺野古新基地問題は置き去りにされている。工事が日々強行されている中で、市民が自ら行動することが問われている。